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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。
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#00518 2018.2.7
扶桑皇典(48) -風の神-
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風は天地の間の気にて、万物、皆これを呼吸して活けるは言ふも更にて、人の物言ふ声の遠きに聞こゆるも、またこの風の力なり。 往昔、坂東の子女、瘧病(わらわやみ)に患ひて、臨終の時、母を恋ひて、三度母を呼びて亡(う)せたるに、その声、一日路(ついたちみち)を隔てたる地に居(おり)たる母の耳に、分明に聞こえたりといへり(『雑談集』)。
前にい
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#00517 2018.2.1
扶桑皇典(47) -衣食住の神-
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衣食住は、人生の大事中の大事なるに、別(わ)きて穀物は、一日も欠く事能(あた)はざる物なれば、人類の危惧騒動も、多くはこの物の欠乏よりして起こる事なり。 さて、この五穀を掌り給ふ大神は、豊宇気姫神(とようけひめのかみ)と申し、また宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)とも、保食神(うけもちのかみ)とも申せり。 #0073【鳥獣魚
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#00516 2018.1.26
扶桑皇典(46) -神の御分業-
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天神地祇は八百万(やおよろず)坐せど、皆掌り給ふ所ありて、一様の御事にはあらず。山神は山を知食(しろしめ)して人間を守り給ひ、海神は海を知食して人間を守り給ふ。火神の火を知食し、水神の水を知食すも同じ。 然れば、その知食す事同じからねば、一柱の神にして難事を兼併(けんぺい)し給ふといふ事は、殆ど稀なるべし。
然れども、人はその神の掌り
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#00514 2018.1.14
扶桑皇典(44) -神に習ふべし・下-
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また、神たちは孝心深くおはしまして、よく御祖(みおや)の神を斎(いわ)ひ給へり。天照大神は、御父神・伊邪那岐命の賜ひし八尺(やさか)の勾玉を御棚上に居(す)ゑさせ給ひて、御倉棚神(みくらたなのかみ)として祀らせ給ひしは、御孝心の程さへ見えて、畏(かしこ)しとも畏し。然れば、先輩の説に、今、人家に神棚といふがあるも、この御倉棚に倣ひ奉りたるには
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#00513 2018.1.8
扶桑皇典(43) -神に習ふべし・上-
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神代の時、春山之霞壮士(はるやまのかすみおとこ)は、秋山之下氷壮士(あきやまのしたひおとこ)の、約束の物を与へざりしを恨みて、御母の神に訴へしに、母神は「我が御世の事、よくこそ神習はめ、顕(うつ)しき青人草、習へや、その物償はぬ」と咎め給ひし事あり。 この御母の神の御言は、「神習の教」とて、今も常に言ふ事にて、上代は特に詔勅(しょうちょく)
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