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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。

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#00426 2016.7.24
『本朝神仙記伝』の研究(44) -長谷川式部大夫-
 長谷川式部大夫(はせがわしきぶのたいふ)は、周防国の領主・大内義隆に仕へて旧功ありし者なり。大内家傾かむとするを見て、式部屡(しばしば)諫言(かんげん)したれども用ひられず、却て科(とが)に遭はんとしければ、力及ばずして密かに本国を立ち去り、所縁(ゆかり)あるに因みて、肥後国飽田郡に妻子を引き具して移りぬ。
 式部元来簡素隠逸を好みて、再び世
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#00425 2016.7.18
『本朝神仙記伝』の研究(43) -長清道士-
 長清(ちょうせい)道士はその本名を詳らかにせず。相州北条家の家臣なりと云ふ。
 道士の父もまた名有る勇士なりしが、関中擾乱(じょうらん)の時、賊兵・何某の為に殺されしに、道士力足らずして速やかにその仇を復すること能(あた)はずを憤り、遂に上野国なる金洞山に隠れ、人跡絶へたる巌窟(いわや)を住処(すみか)となし、黄精を服し木の実を食ひ、日々刻苦
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#00424 2016.7.12
『本朝神仙記伝』の研究(42) -十津川異人-
 十津川(とつがわ)の異人はその姓名を知らず。かの地の樵夫(きこり)等、木を伐らむとて山深く分け入りつゝ日を送る程に、ある日羅刹(らせつ)の如きもの遥かに来りけり。樵夫等これを見て、怪しみ恐れざるは無し。その中に心ざま雄々しき壮(おのこ)三人、斧を取りつゝ前に立ちて、寄らば撃たむと睨み居たり。

 その時異人手を挙げて声を発し、「怪しむべから
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#00423 2016.7.6
『本朝神仙記伝』の研究(41) -郷谷長生夫妻-
 郷谷(ごうたに)の長生夫妻は何人(なんびと)たるを知らず。光格天皇の天明年中、備中国賀陽郡木谷村と云へる所より行くこと凡そ三、四丁にして、郷谷と云へる所あり。同国の小官(こやくにん)、一人猟に出てこの郷谷の谷中に迷ひ入り、途方を失ひて只管(ひたすら)深く行く所に、忽然として白髪の老夫妻の出来るに遇へり。

 かの武士思へらく、これ必ず猿の年
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#00422 2016.6.30
『本朝神仙記伝』の研究(40) -万里小路藤房卿-
 万里小路藤房(までのこうじふじふさ)卿は、姓は藤原氏、初めの名は惟房(これふさ)、権大納言・宣房(のりふさ)卿の長子なり。後醍醐天皇に仕へ奉りて左大弁に任ぜられ、参議を経て中納言に至り、次で左兵衛督(さひょうのえのかみ)、検非違使(けんぴいし)別当を兼ね、正二位に叙せらる。

 元弘元年、北条高時、兵を遣はして京師(京都)を犯さむとす。護良
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#00421 2016.6.24
『本朝神仙記伝』の研究(39) -渡会常昌神主-
 渡会常昌(わたらいのつねよし)神主は、姓は渡会、氏は檜垣(ひがき)、本の名は常良と云へり。伊勢国渡会郡山田の人なり。豊受大神宮に仕へ奉りて一の禰宜(ねぎ)に進み、従三位に昇る。即ち長官たり。

 常昌、博学洽聞(こうぶん)にして神道の根源を究め、聖賢の道徳を兼ねたり。その性正直にして、心神明徹なりし故にや、霊験顕はれし人なり。その学力の程は
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#00420 2016.6.18
『本朝神仙記伝』の研究(38) -由井源蔵-
 由井源蔵(ゆいげんぞう)は駿河国興津(おきつ)の人なり。その先(まえ)は鎌倉幕府に伺公(しこう)したる者なりしが、時世の変遷に随ひ、家衰へて興津に移り住みたりと云ふ。

 源蔵若き時より神仙の道を好み、その友・藤山兵次、浦安又五郎、神原四郎の三人と相計りて、「古老の話を聞くに、富士足柄の山には昔より仙人在りて、志深く道を求むる者には、出逢ひ
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#00419 2016.6.12
『本朝神仙記伝』の研究(37) -大枝国兼-
 大枝国兼(おおえのくにかね)は伊勢神宮の神司(かむつかさ)なり。姓は大中臣(おおなかとみ)、順徳天皇の承久(じょうきゅう)の乱に、新院の勅(みことのり)に応じ、佐々木廣綱と共に(北条)義時を討ち、利有らずして国兼、佐渡国へ遁れ、また移りて旧領遠江国・濱名民部丞(はまなみんぶのじょう)が家に隠る。

 国家の乱れの治まらむことを祈らむため、寛
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#00418 2016.6.6
『本朝神仙記伝』の研究(36) -鬼三太清悦-
 鬼三太清悦(きさんたせいえつ)は源義経の雑色(ぞうしき)なり。長生して奥州に至りしが、伊達正宗の時に至りて再び世に知らるゝことゝはなりぬ。
 今その顛末を記さむに、陸奥国磐井郡(いわいこおり)衣川(ころもがわ)七里と云へる所に一人の老翁あり。鷹眼虎質(ようがんこしつ)にして、髪は剃りたれども緇衣(ころも)を着ず、性に任せて物に拘はらず、またそ
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#00417 2016.5.31
『本朝神仙記伝』の研究(35) -残夢-
 残夢(ざんむ)は自ら日白(にっぱく)と呼び、また秋風道人(しゅうふうどうじん)と称せり。僧にあらず、俗にあらず、素より何人(なんびと)たることを詳らかにせず。或は云ふ、常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)ならむと。風顛(ふうてん)の狂漢にして自ら一休を友とし善くして、その禅要を得たりと云へり。
 また時々人と語るに、元暦(げんりゃく)・文治の頃の
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