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以前の記事 : 2015年4月
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#00351 2015.4.27
『異境備忘録』の研究(36) -天狗の災い-
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「天狗の災を民家になさんとするには、大空より鳶(とび)の毛に血を付けて、竈所(かまど)の煙出しの穴へ落とし入れるなり。二日の内に火災起こるなり。かゝる類を高津鳥(たかつとり)の災と云へるなり。又、梟(ふくろう)の羽に蝦(えび)の殻を付けて落とす事あり。 かゝる災を除かんとするには、正月に用ゐたる橙(だいだい)を煙出しに釣り置く時は、諸鳥の毛、
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#00349 2015.4.15
『異境備忘録』の研究(34) -山人の霊徳-
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「天狗界にて雨を祈るは山人と云ひて、人間より入りたる天狗主掌の何坊、何僧正等云ふ類の祈る時は、高名なる淵の側に座して、「水柱」と唱へて手を一つ拍(う)ち、「龍柱」と唱へて一つ拍ち、次に印を結び、「高靇(たかおかみ)、闇靇(くらおかみ)、水靇、火靇ノ神、天水分(あめのみまくり)、国水分(くにのみくまり)、○○○、○○○、男龍、女龍、河伯、海伯、鳴
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#00348 2015.4.9
『異境備忘録』の研究(33) -天狗界の住人-
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「天狗主領の某僧正とて、山々を分け持ちたる山人の中に、某僧正の現世にありし時の名を云ふ事はさして云はれぬ事なるが、弓削(ゆげ)ノ内ン人(うちんど)、巨勢朝俊(こせのあさとし)、藤原朝臣高持、筑波小次郎源隆国(みなもとのたかくに)、久米判官友行、高田入道義明等云へる人の僧正号を唱へたり。また、孝元天皇三年に入りたる根室建彦、光仁天皇の宝亀八(777)
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#00347 2015.4.03
『異境備忘録』の研究(32) -山人界-
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「四国の南溟(なんめい、南方の大海)に妹背二別島(いもせふたわけじま)と云ふあり。この島は余程大なる島にて四面浪(なみ)荒く、船の容易に至り難き所なり。船にて行く時は、雲の如くにこの島を見るまでは行かるゝなり。去る明治元年一月九日なりき。杉山僧正(そうしょう)の我とは親しくする故に、「妹背二別島にて今夜山人等の会議あり。足下(そっか、貴殿)一人
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