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以前の記事 : 2019年4月
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#00591 2019.4.30
生類の霊異(24) -狐(霊狐)-
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霊狐は多くは白色にして、大さは野狐の半にも及ばず、普通の猫ほどで、好んで神祠に住み、野狐の如く狡猾でなく、又その性習も上品であって霊能がある。 世俗に白狐は神の使丁(してい)だと云ふけれど、必ずしもさうばかりではない。又、白狐にして神祠に住むとて、悉く神丁であるわけもない。彼等は人の尊敬する神祠に住むのが野山や古屋に住むよりも安全で、又食物
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#00590 2019.4.24
生類の霊異(23) -狐(狐の珠)-
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狐の重宝がる珠(たま)に、夜間に光る白色のものと光らぬ毛球との二種があるが、何れもその素質は未詳である。古の人の記述には、毛球も夜間に発見するものゝやうに書いたものもあるけれど、それは誤りである。 大阪の人で伏見稲荷の信仰者であった某(なにがし)が、大正十三年に伏見稲荷の社殿の前にて、空から突然足元へ下りて来たので拾った白毛の珠は、夜分には
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#00588 2019.4.12
生類の霊異(21) -狐(妖獣的実例・下)-
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<白昼に農夫をばかす> 愛知県中島郡板葺村の堀田幾四郎なる老人の実見談である。初夏の午後一時頃に、居室に横たはって午睡をしようとしてゐると、百間ばかり先の畑の中で、嘉平と云ふ農夫が、糞桶を荷ひ、柄杓(ひしゃく)を手にして、作物の上を左右に歩いて居る容子が甚だ変手古(へんてこ)なので、幾四郎は縁側へ出て四方を眺めた。
すると、嘉平の居る場
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#00587 2019.4.6
生類の霊異(20) -狐(妖獣的実例・中)-
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<幼児を抹殺する> 群馬県利根郡奥の各村にては、明治の初め頃までは、古からよくあった怪事が継続して出現した。主として夜間寝てゐる小児の顔面に、突然獣類の引掻爪の痕のやうな、充血して紅くなった数条の疵(きず)が現れる。而してその小児は疼痛の為に劇しく号泣をするのもあるが、泣かないでむつがるのもある。けれど何れも皆後に窒息したやうになって死亡する
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