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#00725 2021.7.13
真誥(9) -恩師との別れ-
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然るに予が師はこの都に至る暫くの別れと聞くに付、当七月右見立として山籠、吾より外(ほか)に十三名の見立つるあり。又御迎へども数多(あまた)これあり。その数測り難し。この次第を明らかに著したしと雖(いえど)も、師の遺言もこれあるに付、書に泄らすことを恐る。敬神の人々は面謁を遂げその微なるを物語るべし。
予が師は照道大寿真(しょうどうだいじ
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#00724 2021.7.7
真誥(8) -北天の都-
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浪花なる水野南北の書に、食究まらざる者はたとひ長命の人相あるとも短命の相に替るとあり。又短命の相たりとも三度の食を究め、朝三椀なれば昼夕も三椀ずつ、朝二椀なれば昼夕も二椀ずつ、これを慎めば長命の相に変る。それのみならず食究まれば貧相も福相に替る。酒も一合余の日酒を用ゆる人は乱食に均し。猪口(ちょこ)二、三杯は薬とも雖(いえど)も、寿人は一杯も
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#00723 2021.7.1
真誥(7) -仙薬-
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唐土より当御国を見て、太平の人に仁ありと云ふこと漢の書にあり。これは太平の御代と云ひし事と思ひしにさにあらず。その註を師に聞くに、東に日の出るを太平と云ふ由(よし)、則ち太平は当御国なり。仁は則ち神なり。依りて天朝の御在宮も東に御定めのことやと恐れながら相伺ふ。たとひ万国を御廻り給ふとも必ず又東へ御帰宮は、日の大御神の東より御廻り給ひて又東に
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#00722 2021.6.25
真誥(6) -皇国の仙道-
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寿薬調合その薬味等考ふるに、遠く探るに及ばず皆近き処に在り。その訳は唐土より度々皇国の寿薬を求めに渡来することあり。秦代に徐福と云ふ者、帝命にて童男童女を召し連れ八丈ヶ島に渡り、こゝにて両児を残し置き薬味を求むる内、未だ整はずして病死す。この墓所は紀州熊野新宮少し南に当り、松林田の中に凡そ壱丈程の高さ、巾四尺の自然石あり。 |
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#00721 2021.6.19
真誥(5) -神縁-
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その後又度々通ひ御講義にも罷(まか)り出で、又山にて聞きしに、寿は術気にあり、寒気にあり、痩(そう)にあり。六気を食する者は神明にして、寿し食せざる者は死せずして神なりと云ひ、漢書にありと云ふことを聞く。 又『孔子家語(こうしけご)』に、五穀を食する者は死す、六気を餐(の)む者は死せずとあるは天命を知る故か。平田先生の書には天は神明の根ざす
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#00720 2021.6.13
真誥(4) -恩師との出逢い-
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人は唯善悪二つの道なり。当夏、浪花平野町にて宮地(厳夫)公の御講義聴聞するに、善きことをせよ、悪しきことは為すべからず。何れの教へにてもこの二つの道との御説教。尚又敬神の道は倶に尽力すべしと御深切なる御講義毎度聴聞、弥(いや)以て心根に徹し、吾等も敬神の友を集めんと奔走修行中、水溜りを越さんとするに数万の蟻浮き沈みするを見当り、これも小善の内
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#00719 2021.6.7
真誥(3) -陰徳-
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敬神一致又陰徳を施すことは予て志す処なるに、宮地(厳夫)公より敬神は倶に一致の尽力を志し、又陰徳を心掛くべしと御深切なる御講義聴聞皆肝に答へることのみ。その陰徳に付、速やかなる神慮を蒙ることあり。 一昨年冬頃、浪花備前島辺通行途中、京橋北詰に川魚市場あり、その市場裏下小家にて夫婦子供三人すべて五人極寒に及び、家財残らず売却して布団着類も質に
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#00718 2021.6.1
真誥(2) -人の善悪-
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人は夫(そ)れ生れ来て死して行くまで皆神恩を蒙らざるはなし。又死して行くその先にても神恩あり。噫(ああ)恐るべきは人心なり。老子の教に、善を行ふ者は三年にして天必ずこれに福を降す、悪を行ふ者は三年にして天必ずこれに禍を降す。夫れ心善に起る時は善未だ為さずと雖(いえど)も吉神既にこれに随ふ、或は心悪に起る時は悪未だ為さずと雖も凶神既にこれに随ふ
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