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#00736 2021.9.17
奇蹟の書(11) -生霊-
 生霊(いきりょう)なるものは、心霊学者の云ふところの二重体なるものと全然同じものであるやうに考へられるけれども、全くの別物である。(二重体は後章に述べる。)
 生霊は心霊体が肉体から遊離をしたものであって、副体(一名は幽体とも称せられる、これも後章で述べる)の幾分を伴ふて出現するものと見做(みな)される。 #0496【扶桑皇典(26)
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#00735 2021.9.11
奇蹟の書(10) -霊夢-
 未来の運命を正夢にて見る事実も世間に少なくないが、これも見方によれば一種の遠感である。この種の遠感の理法なるものは、実に人間の知識や官能では真実な説明が容易に得られないものだ。但し夢の知覚上の表現法は、人の覚醒時に於ける予知(予言)のそれと区別の無いものである。即ち夢として知覚に入らせるのと、覚醒中の意識に上らせるのとの相違があるのみだ。 
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#00734 2021.9.5
奇蹟の書(9) -心霊現象の実例-
<新派俳優の怪動>
 知人の三田君が大正の初年に北海道へ渡ってゐるとき、新派劇の小松緑といふ男優と懇親になったが、その役者が大病に罹って巡業が出来なくなり、某地の素人下宿屋に居残って寝てゐた。
 或る日、三田君は緑を訪問すると、明日も知れないほどの重態に陥ってゐるので憐れに思ひ、その夜は滞在して看護をやってゐた。すると翌朝、緑は三田に対(むか
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#00733 2021.8.30
奇蹟の書(8) -遠感・透視・遊魂-
 俗歌に「死んでも生命(いのち)があるやうに」といふのがあるが、これは恋仲の両人が情死をしたいといふ心になっての願望を茶化して唄ったもので、作者は無論のこと死後の生命を信じてゐるのではないのだ。
 然るに近年勃興した心霊科学で、人は死後にも生命があることが確実になったのは、いはゆる世紀の驚異である。しかし一般の唯物学徒は先入主に捉へられて、頑と
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#00732 2021.8.24
奇蹟の書(7) -化精-
 心霊原素の本源に就て世の霊魂学者は頭を悩ましたが、大部分はエーテル的であると見做(みな)したことは前項に説いた如くである。吾人(ごじん)も嘗てはその種の考へを持ってゐたが、勿論エーテルは二様の結合形式を持って居て、その第一次のものが心霊要素を為し、第二次のものが物質原素を作るのだらうと想定をしてゐたところ、これも人間の想像たるに過ぎないことが
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#00731 2021.8.18
奇蹟の書(6) -人体光線-
 心霊体が光輝ある電磁性の放射物を有することの発見者は、イタリアの科学者ライヘンバッハであった。それは今から約六十年前のことで、彼の研究は当時一部の人に驚異的な好奇の熱心さで実験を重ねられてゐた催眠術の応用に基いた発見であった。
 ライヘンバッハが心霊体から色のついた光線が放射されると言ったのは、自身が視たものではなくその実験人たる被催眠者の心
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#00730 2021.8.12
奇蹟の書(5) -心霊体の弾力性及び凝集性-
 心霊体が肉体と同様な輪郭をして居ることは生理的必要上から来たことであるが、死の場合、或は夢中などには、肉体との繋鎖(つながり)を断ちて体外に脱去することが比較的容易である。 #0258【『幽界物語』の研究(28) -参澤先生の霊的体験-】>>
 また人によっては無意識裡(り)にその心霊体を体外に出すことがある。彼(か)の生霊と呼ばれる
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#00729 2021.8.6
奇蹟の書(4) -心霊体と肉体の結合-
 抑々(そもそも)心霊なるものは頭脳の一局部に偏在するものではなく、肉体の全部に遍満充実し、肉体と同様の形状を保持する一種の精気体で、その感受性は肉体に於けるが如く、要所々々で度を異にする。これはその組織の霊細胞の配列と密度との関係であって、原形質の優劣に依らぬらしい。その証拠は、修練によって局部の感受性を左右することが可能であることにある。
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#00728 2021.7.31
奇蹟の書(3) -無霊観と有神観-
 植物にも知覚があり、また軽微なれども意識の痕跡が見られ、また睡眠もあることは、既に前世紀の末から一流の植物学者に認められてゐる。また鉱物も生長増量し、人間の工作にかゝってからも弾力、疲労等の痕跡が明らかに見られること、恰(あたか)も人間や他の生物なみであることも既に証明されてゐる。

 更にまた十数年前から、人類、動植物、土石一切の自然物に
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#00727 2021.7.25
奇蹟の書(2) -心霊科学-
 吾人(ごじん)人類の個体の中心生命は心識(心霊)であって、体躯はその外殻である。心識は実に大宇宙の生機の和凝(にごもり)で、至美至精の妙構を蔵し、万生の霊長たるの素質が賦与されてゐる。凡そ現象界に於て最も確実の存在は自己であるが、人は肉体の失活=死と共に永遠無窮に絶滅するものであらふか。

 一般の科学人は人間に限らず、あらゆる生物の体躯が
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#00726 2021.7.19
奇蹟の書(1) -序説-
(清風道人云、昭和十一年七月十八日に発行された『奇蹟の書』は、『動物界霊異誌』の著者でもある心霊学者・岡田建文(けんぶん)大人が「心霊不滅の実証」と副題された論稿で、以下はその序説です。 #0568【生類の霊異(1) -概略-】>> )

 米国で有名なイオン研究所たる「ウイルソン・エキスパンション・チェンバー」で蛙、バッタ、鼠等の小
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