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以前の記事 : 2019年2月
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#00581 2019.2.28
生類の霊異(14) -狐(動物を魅惑した実例)-
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<鶏をばかす> 但馬国八鹿(ようか)在の伊藤と云ふ人の実話に、或る日の夕方、屋後の桑畑に放飼ひしてあった鶏群に大叫喚(だいきょうかん)が起って四方へ飛散ったので、縁先へ出て見ると、独り雄鶏(おんどり)が一羽、権兵衛の種蒔き足どりよろしく、点々として向ふの竹藪の方へ歩み寄るのだ。 見ると、薮の下の木陰に一疋の狐が後肢で立ってゐて、前肢でおい
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#00580 2019.2.22
生類の霊異(13) -狐(解説)-
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人や動物を魅惑する妖術ある獣の王と謂(い)はれる狐の怪異談を書く前に、この野獣の習性や智力の実例を述べる必要がある。 狐は動物学で云ふ同じ科の犬や狼などに比して、その狡猾さが著しく眼につくとは誰もが言ひ認めるところである。然るに、狐が人や動物を魅惑する話は東洋に限って居て西洋には無い。東洋でも、狐を邪獣視するは我国や支那が主で、北満洲や西比
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#00579 2019.2.16
生類の霊異(12) -河童(古人の記述)-
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文政初年のこと、江戸の神田小川町なる旗本・室賀山城守(むろがやましろのかみ)の中間某(なかまなにがし)が、或る夜、九段の弁慶堀の端(はた)を通る時、雨が降って闇(くら)くあったが、何ものかゞ堀の水面からその名を呼びかけるので見ると、闇夜なるにも拘らず、一人の小児が上半身を浮かして居て手招きするのが視へる。 某はそれを見て、近辺の子供が誤って
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