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#00667 2020.7.30
宮地神仙道要義(17) -霊胎凝結口伝(5)-
 さてこの法は仏家の坐禅法とは別にして、坐禅の妙理は有を以て無に滅する法なれば我は取らず。その取らざるは異なる所あるが故なり。然るに宇宙の間に霊妙の感念術の物ある事は道家を始として本朝の神典・儒家の経書・仏法の経籍にも喧(かまびす)しく説きたるなり。

 その物たるは数条に別れたれども真一(しんいつ)の根源に帰する物にて、その物たるその実はあ
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#00666 2020.7.24
宮地神仙道要義(16) -霊胎凝結口伝(4)-
 感念に因りて真一(しんいつ)の妙用を見(あらわ)し霊胎に及ぶの真理は、天地いまだ開けざるの始より今日に至る迄も不生不滅の間に存したる真一なれども、心鏡の曇りたるより如此(かくのごとき)真正の精理を覚悟するもの少し。好道士はよく感念の理を明にして心鏡の曇を拂ひ、天に胎するの妙理を推し究むべし。
(感は感徹とも感通とも云ひて幽中を貫き神霊を感動す
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#00665 2020.7.18
宮地神仙道要義(15) -霊胎凝結口伝(3)-
 かゝる秘事は、放逸無慚(ほういつむざん)なる輩(やから)は涯(かぎ)りある寿命を持ちて涯りなき嗜欲に己が真一(しんいつ)を覆はれて昧(くら)きが故に、これを閲せば笑ふのみならず放毀(ほうき)せんとすべけれど詐僞(いつわり)の作にあらず。天地自然の道理を推究し、上古神仙の遺旨たる神通の要路感念凝結の法を短略に述ぶるなり。

 さて又この法を行
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#00664 2020.7.12
宮地神仙道要義(14) -霊胎凝結口伝(2)-
 所謂(いわゆる)真一(しんいつ)とは清浄無濁の真心にて、荘子は字(あざな)して主人公と称号し、また唯一の本心とも云ひ、仏法にては一切如来とも妙円覚の心とも菩提心とも仏性とも仏心とも称し、禅家にては本来の面目とも無位の真人(しんじん)とも号(なづ)け、その余の諸宗にては種々に名号を呼べども皆この真一を字せし者なり。孟子の浩然の気と云ひたるも近く
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#00663 2020.7.6
宮地神仙道要義(13) -霊胎凝結口伝(1)-
(清風道人云、この宮地水位先生御草稿の『霊胎凝結口伝』は文意の難解な箇所も多く存しますが、清水南岳先生が申された通り「言ふべくして言ふべからず、説くべくして説くべからざる究極の玄理を、以心伝心的に説演せんとして居られる言外の言意、文裏の文旨に至っては、文字の妙法を超越して殆ど霊感的に感得すべきもので、希(ねが)はくば至誠敬拝入魂精読、直ちに天窓
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#00662 2020.6.30
宮地神仙道要義(12) -修練の究極・霊胎結成法-
 前数章に亘り、宮地水位先生によりて闡明(せんめい)された神仙道の骨格たるべき要義に就て編述し来ったが、以下先師の齎(もたら)された諸神法道術の基礎知識となるべき資料を、一切師説のまゝに御紹介することに致したい。

 水位先生は、その前世は実に神集岳の仙官たりし謫仙(たくせん)に坐し、現世にあられては十歳の頃より神仙界に交通され、神仙道の微旨
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#00661 2020.6.24
宮地神仙道要義(11) -求道の真義-
「夫(そ)れ人の生まるゝや身体血気は天地父母日月に稟(う)くる所、性識霊の三物は天神の下し給ふ至尊の神宝なれば、報本反始親に事(つか)へ君王に忠貞を盡(つく)し、この世に有りて道の為国の為に報る身なれば、生を養ひ疾病を避け、その命を保愛し、天一真君(てんいつしんくん)の元気を守り、身を立て道を行ひ永く天神に仕へ奉る。これ所謂(いわゆる)人の真道
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#00660 2020.6.18
宮地神仙道要義(10) -神遊の実感と感想要訣・下-
 神仙道に於て五岳真形図(ごがくしんぎょうず)を始め各種の真形図ありて、その施行法に図気を吸ひその真形を観想するは以上の原理に基づくものであり、感想の極むるところ遂に感徹して神仙の境界に至るので、水位先生も『玄学枢要学仙篇』中に「感想の術を行ひ以て上古天真の世を覚悟し、或は又使魂法を行ひ以て霊魂を脱し三清(さんせい)に周遊し、或は又諸仙境旋覧す
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#00659 2020.6.12
宮地神仙道要義(9) -神遊の実感と感想要訣・上-
 宮地神仙道は形式主義に非ずして実力主義であり、観念論に非ずして実践実行道であることは屡々(しばしば)これを述べたが、それは本道の鼻祖たる常磐先生、その志をうけてこれを大成されし水位先生が、父子二代に亘り幽冥交通の大霊力者たりしことに所以(ゆえん)するものである。
 特に水位先生に至りては十歳の頃より神仙界に交通せられ、その御生涯は実に神変無比
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#00658 2020.6.6
宮地神仙道要義(8) -魔界の実相及び魔障-
 天狗界が人間界でいふ正邪善悪の理念で単純に片付けられぬ微妙の気流をもつ境界であることは前述したが、その消息に次いで魔界の実相及び魔障の諸相を知悉(ちしつ)することは修道上の必須要件である。
 古来道家、仏家ともに魔障の警策に汲々たる所以(ゆえん)もみな体験の箴言(しんげん)で、東西その規を一にしてゐる。

 勇往邁進(ゆうおうまいしん)、魔
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#00657 2020.5.31
宮地神仙道要義(7) -天狗界の実相・下-
 よき師を得て正しき神法道術を授かり、苦行密修して相応の得力を得たとしても、それだけで太鼓判を押して印可証明といふわけに参らぬのが幽冥の道で、慢心や偽装の念影のよき実例として、水位先生の厳父・常磐先生の門人に山尾寅吉と云へる人があり、幽冥の道を好み神明に通ずることをも得て土佐峒嶋(どうじま)神社の神官となってゐたが、その帰幽に際しては宮地先生父
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#00656 2020.5.25
宮地神仙道要義(6) -天狗界の実相・上-
 曩(さき)に、最高神仙界への脈絡を背景とする宮地神仙道の霊統上の記述に関連して、水位先生が、山人界の巨頭・杉山清定(せいじょう)先生、大山常照先生等と特に深き御接触を以て天狗界の消息に精通せられ、古来の求道者がともすれば陥り易き「親不足子不足」を明確に標識されたことは、斯道(しどう)のため千古の功績と謂ふべきであり、宮地神仙道の清新なる特徴で
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#00655 2020.5.19
宮地神仙道要義(5) -神仙界の実相-
「幽界の大都は第一・紫微宮(しびきゅう)、第二・日界、第三・神集岳(しんしゅうがく)、第四・万霊神岳(ばんれいしんがく)なり。されども常に幽政を行ふ法式を定むる所は神集岳なり。」(『異境備忘録』) #0319【『異境備忘録』の研究(4) -幽界の大都-】>>

「幽界は八通りに別れたれども、又その八通りより数百の界に別れたり。然れども
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#00654 2020.5.13
宮地神仙道要義(4) -宮地神仙道の沿革及び霊統・下-
「川丹(せんたん)先生は一名・玄丹(げんたん)大霊寿真人(たいれいじゅしんじん)と云ふ。本(もと)の産(うまれ)は朝鮮国と云ふ。神仙界にて尊き位に坐すなり。年齢は明治元年まで二千十六年になりぬと云ふ。容貌は三十四、五歳に見えたり。」(『異境備忘録』)

「川丹先生は、その根元は神界にて水位と同官同位なりしが、水位、冥官の掟を誤り神界を退けられ
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#00653 2020.5.7
宮地神仙道要義(3) -宮地神仙道の沿革及び霊統・中-
「手箱山へは父の我が魂を神法を以て脱し、使に遣(やり)し事度々にして、遂に大山祇命の御執り持ちによりて少名彦那神に見(まみ)え奉る事を得て、遂に伴ひ給ひけるぞ諸々の幽界に入出する始めにぞありける。(中略)
 さて、父・常磐大人の神明に奉仕せし間の勤めの艱難(かんなん)苦行せられし事は、神官中普(あまね)く無きが如く我ながらも覚ゆるなり。これは我
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#00652 2020.5.1
宮地神仙道要義(2) -宮地神仙道の沿革及び霊統・上-
「我が父・常磐(ときわ)大人(うし)、三十六歳までは武術を好みて、剣術・砲術・弓術には別けてその道に達し、何れの所にても先生と仰ぎ敬はれしに、父が砲術の師たりし田所氏、或る日父を招きて云ひけらく、「足下(そっか)、神主の家に生まれながら神明に仕ふる勤めを捨て、年来武術を好みその奥義を得んとして、砲術はその極に至ると雖(いえど)も、我が職務に暗き
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#00651 2020.4.25
宮地神仙道要義(1) -序に代へて-
(清風道人云、この「宮地神仙道要義」は「『異境備忘録』の研究」と重複する箇所もありますが、改めて宮地神仙道道統第四代・清水宗徳先生(道号・南岳)の貴き御教えを被(かがふ)りたいと存じます。 #0382【水位先生の門流(4) -道統第四代・南岳先生-】>> )

 宮地神仙道とは霊寿真・宮地水位先生によりて闡明(せんめい)されたる神仙道
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