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以前の記事 : 2015年8月
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#00371 2015.8.26
『異境備忘録』の研究(56) -正伝と偽伝-
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「神仙界にて詩歌等を作り詠ずる事あり。歌はその調(しらべ)高く紙に書するに仮名遣ひも宜しく音に明らかなり。然(さ)るを天狗界にては、歌その余の物に至るまでも書するには、篆字(てんじ)、草字、真仮名、平仮名、幽界文字をも交へて書する事あり。又、草字と平仮名とにて、今の世に人間の書くが如く書するも多くあれど、大に仮名遣ひの違ひたるが多し。 |
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#00370 2015.8.20
『異境備忘録』の研究(55) -南天神界-
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「明治九年十一月十九日夜、川丹先生に伴はれて南星中太上殿に至る。太上殿は鉄頭岳の上にあり。九階の宮、十三殿あり。その中に雲林殿と云ふあり。この殿より西方に当たりて南極蘭殿と云ふあり。この殿と雲林殿との間十里位ほどなり。この殿へ(以下四十五字略)これは神仙の極密にして人間界の人に口外を許さゞるなり。」『幽界記』
この一章は実に容易ならない記
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#00368 2015.8.8
『異境備忘録』の研究(53) -神法道術の限界-
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「先年、阿波国勝浦郡金磯新田村・多田氏の招迎によりて当家に滞泊の砌(みぎり)、同村某の子息十八、九歳なるが狂気を発して、種々様々の術を施せども全快せずとて、余(よ)に、「この狂気の鎮まりて平癒すべき祈祷を致し呉れよ」と云ふに、辞退すれども聞き入るゝ様もなくて、遂に招きに応じて、或る日の夕方にかの所に至りけるに、その夜は小松島と云へる所の神宮分教
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#00367 2015.8.2
『異境備忘録』の研究(52) -墓所の幽界-
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「墓所はその死者の魄霊の常に住む所にして、魂の幽霊となりて出現する時は、必ずその墓にて魄霊と合ひて人影を作るなり。墓所を畑として人糞など不浄物の穢れを掛くる時は、魄霊の魂に合する事難し。如何(いか)に恨みありともその念を達する事能(あた)はず。その不浄物を除き去りては人影を調(ととのえ)る事安ければ、憤りを達するなり。 又、霊魂の魄霊に合して
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