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以前の記事 : 2019年8月
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#00611 2019.8.28
生類の霊異(44) -蛇(化ける事例)-
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島根県安濃郡刺鹿(さつか)村大字西川に伝六なる馬追職があって、夏の或る日、素足の草履穿(ぞうりば)きにて居村の猪谷(いたに)の山奥へ秣(まぐさ)刈りに行き、仕事の合間に、とある樹の根に腰をかけて空の方を眺めながら煙草を吸って居たところ、右足の親指の腹がチクチクと物に擽(こそ)ぐられるやうに覚えたので、足を見ると、三尺ばかりの烏(くろ)蛇が来て
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#00610 2019.8.22
生類の霊異(43) -蛇(解説)-
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人によっては、蛇は愛すべき動物であるやうに云ふ者がある。又、田舎によると、蛇でも捕ると大に怒鳴る農夫があるが、これは蛇は鼠や苗代田を荒し廻る蛙を食ふので益虫であるとの見解から来たことである。 又、動物学者は、蛇は古来人間の誤解や迫害を受けて居る不幸な動物であるやうに云って居るが、これも又蛇に対して誤解を有してゐる人間である。無害の蛇を飼養し
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#00608 2019.8.10
生類の霊異(41) -外道(事例・中)-
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<遊動する気瘤> 狐狸や外道の憑いたと見做される人の上躯、殊に突然手に蜜柑(みかん)大の気瘤(こぶ)が発生して、不随意的に各所へ移動することは昔から認められて居り、昔の人はこれを憑物の本体と信じ、現代の医学にてはヒステリー症患者固有の病的現象であって、主に血行の不良による瓦斯(ガス)の停滞などであるやうに説いてあるが、果して何れが正しいか。
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#00607 2019.8.4
生類の霊異(40) -外道(事例・上)-
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<外道の忍術> 石見国大田町の東北部の農・三河屋は有名な犬神持ちで、家の横の空地に数株の夏橙(なつみかん)を有し、毎年の結実が甚だ多い。 然るに道路境に垣を設けぬ為、橙実は人に偸(ぬす)まれる筈なのに、一顆(ひとつぶ)も偸まれぬ。もし誰にても偸む者あらば、直ちに憑かれて難儀をする。以前には二、三名憑かれて死んだ者もあったと云ふ程にて、同家
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