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#00209 2012.12.30
清明伝(12) -祈言の秘密-
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天忍雲根命(あめのおしくもねのみこと)が天津神より賜った詔(みことのり)には、「この玉串を刺し立てて、夕日より朝日照る時に至るまで、天津祝詞(あまつのりと)の太祝詞言(ふとのりとごと)を宣(の)れ。然(しか)しては、稚昼(わかひる)に、五百(いお)つ篁(たかむら)生(お)ひ出でて、その下より天之八井(あめのやい)出でなむ。それを天津水と聞こし
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#00207 2012.12.18
清明伝(10) -穢火を食するということ-
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穢れ火を食して禍事(まがこと)が起こったことについて、平田篤胤先生が次のような実体験を記されています。(現代語訳:清風道人)
「それは去る文政五年十二月十二日のことであるが、ある藩中の人を訪ねた時、その人は甚(はなは)だしく戒意の人なのだが、酒肴を出して饗応(きょうおう)したところ、吸い物を見ると鳥と思って些(いささ)かその汁を吸って、何
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#00206 2012.12.12
清明伝(9) -火は活ける神-
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火はわたしたちの生活において欠かすことのできないほどの恩恵を与えてくれますが、逆に大きな災いを起こすこともあります。このことは、火神の誕生によって母神である伊邪那美神が黄泉国(よみのくに)に入ることになり、さらに火神も父神である伊邪那岐神によって斬首されるという凶事が遠因になっているものと考えられます。また、古くから日本では「刃物を竈の上に置
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#00205 2012.12.6
清明伝(8) -神火清明章-
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火(ヒ)と日(ヒ)と霊(ヒ)は同言同義で本来同質のものですので、火気(ほのけ)の穢れは直ちに霊気の穢れとなって霊魂を汚穢(おわい)し、体中の日気(陽気)にも感染して心身の穢れとなり(ケガレとは気枯れの意)、陽気が枯れるために黄泉(よみ)の邪気が交じり来たり、心身が邪気にまとわれるために妖神がこれに感(かま)げて諸々の禍事(まがごと)が惹起(じ
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#00204 2012.11.30
清明伝(7) -諸触穢のこと-
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伊勢神宮においてはとくに穢れを忌みますので、参詣については厳しく定められており、再び平田篤胤先生の説を引用したいと思います。
○ 父母並びに夫の終焉の日を遠関日といい、一年の内で各々一日忌む。
○ 産婦は百日の穢れ。流産も同じで、産より始めの三十日を重穢として深く慎む。牛馬犬猪鹿などが子を産んだ家は三日の穢れ、流産は五日の穢れ。(普通の
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#00203 2012.11.24
清明伝(6) -獣肉食及び月水の穢れ-
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獣肉を食することについて、また平田篤胤先生の説を引いてみたいと思います。(現代語訳:清風道人)
「仏者どもの説で、獣類の肉を食べても穢れることなく、また女性も月水の穢れを忌むというが穢れではなく、参宮しても別にかまわないというのは、これもまた甚(はなは)だしい非事(ひがごと)である。神が甚だしく忌み給うことである上は、神の御国の神の御民で
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#00202 2012.11.18
清明伝(5) -仏法の穢れ-
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平田篤胤先生をはじめ、多くの国学者が神仏習合神道を糾弾したのは、「穢れ」を忌むことをしないのがその一つの理由ですが、以下そのことについて平田先生の説を引いてみたいと思います。(現代語訳:清風道人)
「世の浅ましき輩(やから)が「忌み穢れというものは無い」などというのは甚(はなは)だふてぶてしい狂言だが、その者どもの説を聞くと、まず忌という
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#00201 2012.11.12
清明伝(4) -忌服について-
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忌服(きふく)について考究したいと思いますが、まず忌というのはその字のとおり、親や他の親族が帰幽した時に忌み慎む間のことで、これは古より朝廷に仕え奉る人が忌み籠(こも)る日数をその親疎(しんそ)によって定め、その日数の間、休みを賜っていたため、これを暇(いとま)といいます。 また服というのは、忌み籠る御暇の日数によってこれも定められ、その日
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#00199 2012.10.31
清明伝(2) -心の祓い清め-
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禊ぎ祓えの神術は、清らかな水によって身体を祓い清める道術ですが、古神道ではその際の方法が詳しく伝えられており、またそれ以外にも邪気を払拭する神法道術が数多く伝承されています。これらの神術によって身体だけでなく心も清まることは、須佐之男命の罪の解除の後の、天照大御神に対する言葉を見てもよくわかります。 #0083【災い転じて福となる
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#00198 2012.10.25
清明伝(1) -災いは穢れから-
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「畏(かしこ)くも神代(かみよ)の昔、伊邪那岐命の黄泉(よみ)の穢れに交じり給ひしより初めて妖神邪気世に出現し、天下の人民をして正道を誤らしめ、悪人に福し善人に禍して世界を擾乱(じょうらん)せむとし、また人の私欲を進めて正心を昏(くら)まし、その人の私心に乗りて悪欲を長ぜしめるに至る。」
これは明治の謫仙(たくせん)宮地水位先生の手記の一
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