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#00470 2017.4.19
無病長生法(14) -調和心意-
 第五には、心意を調和すべし。凡そ心の本性は、天地とその妙を同うし、神仏とその霊を同うして、固(もと)より不老不死のものなるを、外物に攪乱(かくらん)せらるゝと同時に、本性の霊妙を失ひ果てゝ、名利の穴に頭を突き込み、富貴の淵に身を溺らして、心意を苦しめ精神を疲らすは、譬へば一夜泊りの旅亭の座敷が己が意に満たざるを気にして、此処(ここ)に床を置き
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#00469 2017.4.13
無病長生法(13) -調和呼吸-
 第四には、呼吸を調和すべし。凡そ呼吸を調和するの術は、無病長生法の最も大切なる所にて、その術も又随て多端なりと雖(いえど)も、こゝにはその一般に最も行はれ易(やす)くして、その効を見ることの最も著しきものを伝へむ。

 その法は、当日の作業悉(ことごと)く終りて、今は寝に就かむとする時、厠(かわや)へ行き、寝衣に着換へ、心を鎮めて寝床に入り
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#00468 2017.4.6
無病長生法(12) -調和体容-
 第三には、体容を調和すべし。体容を調和するには、座るに正しく直(すぐ)なるを要とす。脊骨の前へ屈(かが)むは悪し、後ろへ反るも宜しからず。頭を平正にして、仰がず俯(うつむ)かず、鼻と臍と相対し、耳と肩と相通るやうにすれば真直ぐになるものなり。

 頭は昂(の)びたるを良しとし、肩は低(た)れたるを佳しとす。胸は成る丈(たけ)打ち開きたるが好
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#00467 2017.3.30
無病長生法(11) -調和睡眠-
 第二には、睡眠を調和すべし。凡そ人の世に居(お)るや、百般の事柄に付きて、時々刻々に眼・耳・鼻・舌・身の五官を使用せざるは無し。この五官の神経は悉(ことごと)く頭脳に輻輳(ふくそう)し来(きた)りて、頭脳は即ち五官の本府なること、諸省の内閣に於けるが如くなるが故に、五官の一度(ひとたび)動いて精神これに応ずる度毎(たびごと)に、その精神の府な
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#00466 2017.3.23
無病長生法(10) -調和飲食-
 文を考へ武を講じて国家を維持せむと思ふ賢人も、教を立て道を明らかにして人世を扶持(ふち)せむと思ふ君子も、身に病苦あればその仁術を行ふこと能(あた)はず。如何なる英雄豪傑と雖(いえど)も、病魔に妨げられてはその雄略違算を施す所無く、如何なる王公貴人と雖も、病苦に苦しめられてはその栄耀安楽を享くるに地無し。当(まさ)に知るべし、人生の幸福は無病
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#00465 2017.3.17
無病長生法(9) -摂生総論-
 道人(川合清丸大人)、先に無病長生法本論を著はすの後、苟(いやしく)も摂生の事に係れる書籍は得るに任せて閲読せしに、この頃、擇善居櫻寧(たくぜんきょえいねい)室主人の著はせる『壽艸(ことぶきぐさ)』及び『養性訣』を一覧せり。その要は、飲食、睡眠、体容、呼吸、心意の五事を調和するに在り。簡にして約なりと云ふべし。

 而(しか)してその調和の
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#00464 2017.3.11
無病長生法(8) -吐納法・下-
 吐納法の成り上がりしを胎息と云ふ。 #0463【無病長生法(7) -吐納法・中-】>>
 胎息とは先天の一気(天地開闢以前の元気を云ふ。今の空中なる大気は地気・日気・水気・火気など種々の気の混合せるものにて、固(もと)より後天の気なり。されどもこの後天の気中に自ずから先天の一気あるが故に、胎息の法はその元気を我がものにするの法なり)
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#00463 2017.3.4
無病長生法(7) -吐納法・中-
 仙家にては、臍輪(せいりん)の所を称して気海と云ひ、臍下二寸五分の所を丹田と云ふ。丹田とは不老不死の仙薬たる大還丹を作り出すべき田地と云ふ意にて、気海とは総身の元気が集ふべき大海ぞと云ふ義なり。 #0230【尸解の玄理(9) -求道の真義-】>>
 故に気海丹田の所に元気充満したれば、下半身は温暖に、上半身は清涼にして、常に無聊(ぶ
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#00462 2017.2.26
無病長生法(6) -吐納法・上-
 神仙不老不死の法には種々修行の有るが中に、最も大切なるはこの吐納法なれば、無病長生法に於ても又その重要なるを知るべし。
 凡そ人の世に在る間、大気を呼吸せざること僅々(きんきん)数分間なれば即ち死す。大気による栄養の重要なること、世界万物の中、この右に出るもの無し。かく重要なる大気を身内に納めて、以て栄養の根本に培(つちか)ふ、これこの法の大
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#00461 2017.2.20
無病長生法(5) -観念法-
 心は身の本主にして、身は心の影像なれば、この身を無病長生ならしめむと欲する者は、須(すべか)らくまずこの心を無事安穏(あんのん)ならしめざるべからず。凡そ一切の病気に心を以て発するものも多ければ、この心を以て治むることも又多からざるべからず。 #0011【霊魂が主か肉体が主か?】>>
 この心の作用に因(よ)りては、軽症をも重く
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#00460 2017.2.14
無病長生法(4) -灌水法-
 人体の表面は全く皮膚を以て包めること、人の知る所なるが、この皮膚は柔軟ながらも一種の弾力を具へて、よく体内の諸器を保護し、併せて血管、気孔、汗腺、神経、毛髪等のものを有して表面を栄養潤沢す。
 しかのみならず、常に新鮮の大気を吸収してよく全体を養ひ、併せて体内なる老廃無用の汚気を体外に駆逐排出するの機能を有せり。医家にてはこの機能を皮膚呼吸と
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#00459 2017.2.8
無病長生法(3) -導引法-
 人の身体は血気を以て栄養す。故に気血の循環滞り無ければ、身体壮健にして精神快活なり。もし渋滞すれば、その部局、或はだるく、或は疾(やま)しく、総身何となく不活発にして、精神これが為に怏々(おうおう)たり。これ導引法ありて以てこれを対治する所以(ゆえん)なり。

 導引の法は、まず盤座して(盤座の法は僧家の結跏趺坐(けっかふざ)に似て少しく違
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#00458 2017.2.2
無病長生法(2) -素食法-
 飲食は身を養ふものなり。然(しか)るに世間の病を見るに、十の六、七は飲食より起これり。これ身を養ふ所以(ゆえん)のものを以て、却て身を傷(そこな)ふものなり。悲しきことの限りにあらずや。
 今それ宝玉を以て雀を撃つ者あらば、吾も人もその愚を笑はむ。至て重き物を捨てゝ、至て軽き物を得むとすればなり。世の貴重なるもの、人身に若(し)くは無し。然る
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#00457 2017.1.27
無病長生法(1) -総論-
(清風道人云、『無病長生法』の著者である川合清丸大人は、因幡国・太一垣神社の神職であった父親の影響もあって幼少から神道を学び、同神社の社掌宮司、更に大神山(おおがみやま)神社の権宮司を務められましたが、京都、大阪、東京等へ遊学した際、日本人の信仰心や道徳心の荒廃した風潮を目の当たりにし、これをきっかけに神道だけでなく儒教、仏教、キリスト教等につ
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