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#00615 2019.9.21
生類の霊異(48) -現象に対する著者の見解・下-
 千里眼や念力写真なども、実地をしらぬ人は、そのやうな理法の存在を認めずと主張するのも、眼は物理的な精神光波を放射する枢器たるを知らぬからである。精神光波は尚、手の指の尖端(せんたん)、眉間(みけん)、上唇などからも出る。

 狐は尾の端からも出す。狐が人や小動物を誑(たぶら)かすのに、いつも尾を堅(たて)に又は水平に使ふはこの為である。 
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#00614 2019.9.15
生類の霊異(47) -現象に対する著者の見解・上-
 狐狸や蛇蟇の類が人及び動物を魅惑し、或は憑依すると云ふことを否定するのは、現代科学の謳歌者相当の思想である。それ等の人々は、狐狸などは少しも妖術を揮(ふる)って居ないのに、愚かな人間が勝手にばかされたり憑かれたりしたやうに幻覚錯覚を起こして騒ぐのであるとて、理屈尤(もっと)ものやうな説明を加へて居る。

 狐狸にいたされたと云ふ現象中には、
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#00613 2019.9.9
生類の霊異(46) -蛇(古人の記述)-
 安永年間のこと、讃岐の高松の林と云ふ区域に二棟の土蔵があって、その間が二間余り隔てゝ居り、その一つの土蔵の窓の廂(ひさし)に雀が巣をかけて出入りしてゐた。
 或る日、五尺余りの蛇がこちらの土蔵の屋上に登り、彼の土蔵の廂の雀の巣を見附け、こちらの屋上から飛びかゝったけれど、向ふの土蔵に達せず途中で落ちた。けれども樹を伝って再び元の土蔵に登り、復
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#00612 2019.9.3
生類の霊異(45) -蛇(その他の事例)-
<人の生血を吸ふ>
 福島県北会津郡小山村に建福寺と云ふ寺がある。慶応元年の或る夜、その時の住職が外出先から帰って見ると、梵妻が青白くなって寝て居て、口をアングリと開けて居り、口から赤い糸のやうなものが一本出て居て、天井の方へ続いて居るのが行燈(あんどん)の灯(あかり)に見えた。

 怪しく思って天井を見ると、一疋の白い蛇が天井板の間から頭を
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#00611 2019.8.28
生類の霊異(44) -蛇(化ける事例)-
 島根県安濃郡刺鹿(さつか)村大字西川に伝六なる馬追職があって、夏の或る日、素足の草履穿(ぞうりば)きにて居村の猪谷(いたに)の山奥へ秣(まぐさ)刈りに行き、仕事の合間に、とある樹の根に腰をかけて空の方を眺めながら煙草を吸って居たところ、右足の親指の腹がチクチクと物に擽(こそ)ぐられるやうに覚えたので、足を見ると、三尺ばかりの烏(くろ)蛇が来て
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#00610 2019.8.22
生類の霊異(43) -蛇(解説)-
 人によっては、蛇は愛すべき動物であるやうに云ふ者がある。又、田舎によると、蛇でも捕ると大に怒鳴る農夫があるが、これは蛇は鼠や苗代田を荒し廻る蛙を食ふので益虫であるとの見解から来たことである。
 又、動物学者は、蛇は古来人間の誤解や迫害を受けて居る不幸な動物であるやうに云って居るが、これも又蛇に対して誤解を有してゐる人間である。無害の蛇を飼養し
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#00609 2019.8.16
生類の霊異(42) -外道(事例・下)-
<味噌壺を侵す>
 松江市北田町に、人狐持ちの風説ある山根氏があった。 #0605【生類の霊異(38) -外道(解説)-】>>
 嘗てその右隣の村田氏方で、台所戸棚の味噌壺の蓋を開けて見ると、溢杯(いっぱい)に充盈(じゅうえい)させてあった味噌の上面に貼布(ちょうふ)されてゐた白紙の中央部に、二銭銅貨大の穴が開いて居た。
 奇妙なことゝ
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#00608 2019.8.10
生類の霊異(41) -外道(事例・中)-
<遊動する気瘤>
 狐狸や外道の憑いたと見做される人の上躯、殊に突然手に蜜柑(みかん)大の気瘤(こぶ)が発生して、不随意的に各所へ移動することは昔から認められて居り、昔の人はこれを憑物の本体と信じ、現代の医学にてはヒステリー症患者固有の病的現象であって、主に血行の不良による瓦斯(ガス)の停滞などであるやうに説いてあるが、果して何れが正しいか。 
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#00607 2019.8.4
生類の霊異(40) -外道(事例・上)-
<外道の忍術>
 石見国大田町の東北部の農・三河屋は有名な犬神持ちで、家の横の空地に数株の夏橙(なつみかん)を有し、毎年の結実が甚だ多い。
 然るに道路境に垣を設けぬ為、橙実は人に偸(ぬす)まれる筈なのに、一顆(ひとつぶ)も偸まれぬ。もし誰にても偸む者あらば、直ちに憑かれて難儀をする。以前には二、三名憑かれて死んだ者もあったと云ふ程にて、同家
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#00606 2019.7.29
生類の霊異(39) -外道(トウビョウ及び蛭神)-
 明治三十年頃、石見国大田町なる南八幡社の石崎社司が、境内の裏手にある石宮の台石が腐触したので、氏子の田原嘉惣兵衛なる石工を傭うて、台石の修繕をさせることにした。
 その日、嘉惣兵衛は道具を携帯して八幡社へ行き、何気なく右の石造の小祠の石の扉を開けたところ、五、六寸ばかりの淡黒い首玉入りの小蛇が数百疋塊団をして居たのが、扉の開くと共に一斉に嘉惣
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#00605 2019.7.23
生類の霊異(38) -外道(解説)-
 外道(げどう)なるものは動物にして、自己を愛養する家には福利を与へ、自己の好まざる人には病気を与へ、或は物資の損害行為を投ずるなど、一種の妖魔的能力を有するものゝ総称で、東海道、又は関東に云ふクダ狐、尾サキ狐(石見ではこれを犬神と云ひ、出雲伯耆にて人狐と称するは、この小型の狐の一種である)、大阪地方の豆狸、中国九州方面の妖蛇群のトウビョウ、中
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#00604 2019.7.17
生類の霊異(37) -狸及び貂(古人の記述・下)-
 文化年間、江戸の大関力士の緋威(ひおどし)が、或る時、平戸候・松浦静山の抱(かかえ)力士の錦に紹介されて静山を訪問し、四方山噺(よもやまばなし)の中に、緋威の郷里なる安芸国の有名な化狸の事実を語ったところ、余りに奇怪なので静山が信じなかったら、錦が「その狸のことは自分も知って居る、全く事実である」と保証をしたので、静山は初めてその狸の話を記録
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#00603 2019.7.11
生類の霊異(36) -狸及び貂(古人の記述・上)-
 今から約百年あまり昔のこと、肥前国平戸在なる下方の庄屋の許(もと)に、或る日、平戸藩より派遣居住の郡代の牧山権右衛門と云ふが妻子同伴で来て、座敷で蕎麦の馳走に逢うて居た。これはかねて庄屋から「自分の家へお越しなさい、蕎麦を差上げる」と云ふことだったから、それに応じてこの日にやって来たのであった。

 ところが、この折りに庄屋の下男(げなん)
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#00602 2019.7.5
生類の霊異(35) -狸及び貂(その他の事例)-
<透視能力>
 一昨年の秋、摂津国豊能(とよの)郡の奥の丹波境の枳根荘(きねしょう)村の小学校で聴いたのは、同校の分教場が約一里の大字天王にあって、夜分には狸がよく出る。
 教員が宿直室にて就褥(しゅうじょく)すると、廊下の方からスットコトンと決まり切った足拍子可笑しくやって来て、宿直室の隣の教場を同じ足音で廻り歩くから、宿直員が姿を見てやら
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#00601 2019.6.29
生類の霊異(34) -狸及び貂(化狸の事例)-
 豊後国日田町には、明治初年に有名な老狸があって、同地の老大家の五岳先生に化けて他(ひと)を訪問するのが十八番芸であるが、この狸が化けるのはこの事ばかりで、その他のものには一度も化けたことがない。而して又、彼は風流韻事の席へのみ化け、五岳となって現れるのだから、土地の人はこれに風流狸の綽名(あだな)を与へて居た。

 詩人・墨客(ぼっかく)が
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#00600 2019.6.23
生類の霊異(33) -狸及び貂(隠形の事例)-
 我曾祖父時代に、近所に老狸が棲んで居てよく悪戯をした。その頃、幅三間ばかりの堀を隔てた裏向ひの親戚の鈴村家に、ニ十歳ばかりの病身娘があって、時々堀の一本橋を渡って著者(岡田建文大人)方へ遊びに来たのであるが、或る日の晩方にその娘が橋を渡って来て、竹藪の際にある柿の木に靠(もた)れて物思はしげに立ってゐた姿を、友達であった著者の大叔母が見た。翌
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#00599 2019.6.17
生類の霊異(32) -狸及び貂(人語を為す事例)-
 狐狸が化けると云ふことを、人間の幻覚説にする学者には叱られるだらうが、霊怪妖異の中には実在事もあると云ふ見地に立っては、見逃しのならぬ話料として、化けない狸が人語を以て人を罵言したと云ふ事を収録する。
 固より現代のことではなく、約八十年近く前のことで、或る老媼(おうな)の偽らざる告白に拠る怪事であるから、読者はその腹で読まれたい。

 著
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#00598 2019.6.11
生類の霊異(31) -狸及び貂(家人を護る事例)-
 大正八年、京都の五条警察署の上手、八坂神社近くの和本の古本屋・磯淵某方へ探書に行って見ると、女主人に一疋の大猫が附いて出て膝元へ座った。この女主人は四十歳ばかりの丸顔の大柄の婦人であったが、一見陰気臭く、而して奇怪にもその面貌に狸の気配が直覚された。但し狸に似た容貌では決してないのであった。

 著者(岡田建文大人)は暫時(ざんじ)古本を調
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#00597 2019.6.5
生類の霊異(30) -狸及び貂(解説)-
 狸及びその同族たる貂(むじな)は狐と等しく、我国にて古来妖獣の一流者として怪物相場を定められて居るが、その繁殖力は狐に劣り、又姦獪(かんかい)なことや貪欲や性欲やも又狐ほどに無いから、その状貌も自ずから狐ほどに嫌味が無く、むしろ可愛らしく滑稽である。 #0594【生類の霊異(27) -狐(淫蕩性及び防衛的武器)-】>>

 動物学者や動
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#00596 2019.5.30
生類の霊異(29) -狐(古人の記述・下)-
 狐の妖魅を為すこと、和漢珍しからず。我、雪中にはあかりを取らん為、二階の窓のもとにて書案に倚(よ)る。
 或る時、故人・鵬斎先生より菓子一折を贈らる。その夜寝んとする時、狐害を慮り、菓子折を紵縄(あさなわ)にて縛り天井高く吊り置きたり。さて朝に見れば、くゝしたる縄は依然として元の如くにて、菓子折は人の置きたるやうに書案の上にあり、披(ひら)き
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#00595 2019.5.24
生類の霊異(28) -狐(古人の記述・上)-
 余(よ)が同邑(どうゆう)の百姓・二郎兵衛と云ふ者、或る夜、深更(しんこう)に及びて家に帰る。道に火ありて、人火に類せず。肝壮なる男なれば、足音を静めて近づき見れば、一疋の狐、火把(ひたば)を堤の上に置き、水涸(みずか)れの小川の魚を拾ひ食ふ。
 二郎兵衛その火把を取り、狐を脅かし走らしめ、家に帰りこれを見れば、年経たる牛の脛骨(けいこつ)あ
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#00594 2019.5.18
生類の霊異(27) -狐(淫蕩性及び防衛的武器)-
 狐は淫獣で、美男美女に化けて人を烝(おか)すと云ふ伝説は昔から多く、我国のみならず支那・朝鮮にもあり、殊に支那には頗(すこぶ)る多い。
 狐の烝人(じょうじん)行為を事実として考察する時は、狐と人とは心霊素質に共通の或るものがあるとせねばならぬ。動物にして烝人行為を為すは、狐の外に河童と蛇、稀に猿が伝へられて居る。 #0577【
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#00593 2019.5.12
生類の霊異(26) -狐(義理の観念)-
 狐は狸と違ひ、義理の観念があることは、前に書いた備後の三次の寺へ集った多くの飢狐が、握り飯を食はなかった事実に微してもわかるが、こゝにもう一つ顕著な事例がある。 #0583【生類の霊異(16) -狐(人語を解す事例)-】>>

 静岡の西端に瑞龍寺と云ふ寺があった。文化四年四月の十八日の早朝に、かねて寺の境内に穴居する狐が、寺の飼鶏を咥
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#00592 2019.5.6
生類の霊異(25) -狐(狐の慧敏)-
 狐の慧敏(けいびん)な近くの一例は、白狐の条の銃弾を巧みに避けたことにても知られるが、尚一つの珍談がある。文政年間、美濃国岩村候の城下に住む足軽に善九郎と云ふ小銃の名射手があった。 #0591【生類の霊異(24) -狐(霊狐)-】>>

 その頃、岩村町から程近き大円寺村に昔から居る、首(かしら)だけ黒い一疋の白狐が人をばかすので、村民
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#00591 2019.4.30
生類の霊異(24) -狐(霊狐)-
 霊狐は多くは白色にして、大さは野狐の半にも及ばず、普通の猫ほどで、好んで神祠に住み、野狐の如く狡猾でなく、又その性習も上品であって霊能がある。
 世俗に白狐は神の使丁(してい)だと云ふけれど、必ずしもさうばかりではない。又、白狐にして神祠に住むとて、悉く神丁であるわけもない。彼等は人の尊敬する神祠に住むのが野山や古屋に住むよりも安全で、又食物
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#00590 2019.4.24
生類の霊異(23) -狐(狐の珠)-
 狐の重宝がる珠(たま)に、夜間に光る白色のものと光らぬ毛球との二種があるが、何れもその素質は未詳である。古の人の記述には、毛球も夜間に発見するものゝやうに書いたものもあるけれど、それは誤りである。
 大阪の人で伏見稲荷の信仰者であった某(なにがし)が、大正十三年に伏見稲荷の社殿の前にて、空から突然足元へ下りて来たので拾った白毛の珠は、夜分には
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#00589 2019.4.18
生類の霊異(22) -狐(狐憑現象)-
 狐憑(きつねつき)なるものは変態精神か又は真正の事実かを論ずる人への資料として、下に聊(いささ)か現象事を書かう。 #0146【『仙境異聞』の研究(11) -狐が人に憑く?-】>> #0273【『幽界物語』の研究(43) -幽界の禍物-】>>

<瀕死病婦の大飛跳>
 松江市殿町△△呉服店の四十余歳の妻女が奇病に罹り、数十日
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#00588 2019.4.12
生類の霊異(21) -狐(妖獣的実例・下)-
<白昼に農夫をばかす>
 愛知県中島郡板葺村の堀田幾四郎なる老人の実見談である。初夏の午後一時頃に、居室に横たはって午睡をしようとしてゐると、百間ばかり先の畑の中で、嘉平と云ふ農夫が、糞桶を荷ひ、柄杓(ひしゃく)を手にして、作物の上を左右に歩いて居る容子が甚だ変手古(へんてこ)なので、幾四郎は縁側へ出て四方を眺めた。

 すると、嘉平の居る場
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#00587 2019.4.6
生類の霊異(20) -狐(妖獣的実例・中)-
<幼児を抹殺する>
 群馬県利根郡奥の各村にては、明治の初め頃までは、古からよくあった怪事が継続して出現した。主として夜間寝てゐる小児の顔面に、突然獣類の引掻爪の痕のやうな、充血して紅くなった数条の疵(きず)が現れる。而してその小児は疼痛の為に劇しく号泣をするのもあるが、泣かないでむつがるのもある。けれど何れも皆後に窒息したやうになって死亡する
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#00586 2019.3.31
生類の霊異(19) -狐(妖獣的実例・上)-
 さて、これからが愈々狐の妖獣たる怪異話の本文であるが、狐の妖獣的事例は古今各地に無数にある。然れども、現代の科学的教養ある常識家からは万口(ばんこう)一斉にその悉くが虚伝誇張、もしくは迷信者の妄覚の産物として否定せられて居る。
 否定するのが真実であるか、語り伝へられてゐるのが真実であるかは、こゝに第三者たる吾等には何とも判定が下し得ぬ。実を
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#00585 2019.3.25
生類の霊異(18) -狐(奇抜な遊戯)-
 狐の純粋の遊戯の十八番は狐火であるが、狐火にも四種ある。一つは、俗に狐の嫁入りと云ふ無数の小燈火的な火を現出するもの、二つは、唯一、二個の火を弄ぶもの、三つは、大厦(たいか)高楼の各室が燈火で明るくなって居る光景、四は、昔の絵本に描かれた通りの狐の嫁入り行列である。

 第一のは、古来各国人が各地で見せつけられて居るもので珍しくないが、現代
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#00584 2019.3.19
生類の霊異(17) -狐(悪辣の事例)-
 人が提げたり背負ったりして居る食物を狐が奪(と)るには、必ずばかして取るやうに想はれるけれども、さうではなく、生理的な体力を使って無理矢理に取らうと企画することも少なくない。下は前記の狐どころたる石見国安濃郡地方で経験された確かな事実である。

 川合村の那須清吉と云ふが、三里余りある柳瀬浦の親戚へ祝宴に招かれ、夜更けて土産物の重箱を背負ひ
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#00583 2019.3.13
生類の霊異(16) -狐(人語を解す事例)-
 石見国邑智(おおち)郡小原の素封家(そほうか)・林氏方へ、或る夜の深更(しんこう)に門の戸を叩く者がある、「誰か」と聞くと「大森から来ました」と答へる。「大森の誰からだ」と問ふと矢張り「大森から来ました」と同じ答へをする。

 大森町は小原から四里隔たって居り、そこには多くの親類や知己があるので、唯大森とばかり言ふのは変であると思ひ、主人が
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#00582 2019.3.6
生類の霊異(15) -狐(智能の実例)-
 家畜中にて一番に頭脳の良いと云ふ犬が、教育されても応用の才は殆ど見られぬが、狐は人が教へずして驚くべき才智ある挙動を為すほどに頭脳が良い。

<隠し銃を知る>
 或る書に、蘇格蘭(スコットランド)の漁夫の談があった。曰く、積雪の夕、家の前の空地の物置小屋の前へ、一片の牛肉を縄に結び下げて置き、その縄の一端は七、八寸の積雪の下にて地面を這はせ
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#00581 2019.2.28
生類の霊異(14) -狐(動物を魅惑した実例)-
<鶏をばかす>
 但馬国八鹿(ようか)在の伊藤と云ふ人の実話に、或る日の夕方、屋後の桑畑に放飼ひしてあった鶏群に大叫喚(だいきょうかん)が起って四方へ飛散ったので、縁先へ出て見ると、独り雄鶏(おんどり)が一羽、権兵衛の種蒔き足どりよろしく、点々として向ふの竹藪の方へ歩み寄るのだ。
 見ると、薮の下の木陰に一疋の狐が後肢で立ってゐて、前肢でおい
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#00580 2019.2.22
生類の霊異(13) -狐(解説)-
 人や動物を魅惑する妖術ある獣の王と謂(い)はれる狐の怪異談を書く前に、この野獣の習性や智力の実例を述べる必要がある。
 狐は動物学で云ふ同じ科の犬や狼などに比して、その狡猾さが著しく眼につくとは誰もが言ひ認めるところである。然るに、狐が人や動物を魅惑する話は東洋に限って居て西洋には無い。東洋でも、狐を邪獣視するは我国や支那が主で、北満洲や西比
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#00579 2019.2.16
生類の霊異(12) -河童(古人の記述)-
 文政初年のこと、江戸の神田小川町なる旗本・室賀山城守(むろがやましろのかみ)の中間某(なかまなにがし)が、或る夜、九段の弁慶堀の端(はた)を通る時、雨が降って闇(くら)くあったが、何ものかゞ堀の水面からその名を呼びかけるので見ると、闇夜なるにも拘らず、一人の小児が上半身を浮かして居て手招きするのが視へる。
 某はそれを見て、近辺の子供が誤って
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#00578 2019.2.10
生類の霊異(11) -河童(現代の事例)-
 前記諸項の河童の記述は、悉く明治以前の材料に依るものであって、詳細なものはあっても、聊(いささ)か頼りない感じがあるが、著者(岡田建文大人)は自ら石見国に於て得た明治以後の材料を下に記(か)かう。 #0577【生類の霊異(10) -河童(解説・下)-】>>

<農夫の実見>
 安濃(あのう)郡大田町の農・春日徳次郎(今は故人)は、数度
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#00577 2019.2.4
生類の霊異(10) -河童(解説・下)-
 河童の説明を現代人に求むることは殆ど全く絶望的であるほどに、現代では各地とも河童の出現が無いが、何故に現代文化の前には頓(とみ)にその影を絶ちたかと云ふと、河童は本来妖物的動物であると云ふ譯(わけ)にもなる。 #0576【生類の霊異(9) -河童(解説・上)-】>>
 即ち渠(かれ)が現代の博物書や動物学書に載らぬのも因縁なるものであ
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#00576 2019.1.29
生類の霊異(9) -河童(解説・上)-
 我国には河童と云ふ不思議な妖怪的動物が各地に居るやうに、古来至る所で口碑や記録に残って居るけれど、明治初年頃からフツリと河童の見聞談が跡を絶ったことゝ、河童の習性や体制の奇怪なのと、それに関する説明が多少各地毎に異なって居るのとで、現代人は河童をば古人の無智無学から生じた迷信産物と断定するに一致し、殊に動物学者・博物学者などは、獺(かわうそ)
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#00575 2019.1.23
生類の霊異(8) -猫(古人の記述)-
 文化十年六月十九日、江戸湯島の円満寺前の煎餅(せんべい)屋へ、毎夜のやうに大猫が来て食物を盗るので、亭主が腹を立て、わなを設けて生け捕り、虐(むご)く打ち殺して首に縄をつけ、深夜に女房をして後ろの桜馬場の芥(ごみ)捨場に捨てに行かせた。
 女房は心剛(つよ)い婦であったと見えて、その縄を引いて一人で馬場へ猫捨てに行って戸口へ戻ると同時に、「ア
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#00574 2019.1.17
生類の霊異(7) -猫(事例)-
<山猫の妖磁気>
 山猫は、その野生生活に於ける必要上、家猫に比して彼等の動物磁気力の強大を要する理由ありと見做(みな)し得らる。

 石見国安濃郡太田町長谷の奥に虚空蔵なる淋しい一区画があって、そこに人家が唯二戸あり、何れも屋号を虚空蔵と称し本家・分家の間柄であるが、明治初年のこと、こゝに人家としては、まだその本家一軒しか無かった折り、主人
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#00573 2019.1.11
生類の霊異(6) -猫(解説)-
 動物の妖怪に関する説話にして、その歴史の最も新しきは猫である。世に猫の怪異談の現れしは漸く元禄時代のことにて、それ以前には絶えて聞くことが無いから、或る人は猫の怪異的伝説を以て全然小説と断じ、彼(か)の世に膾炙(かいしゃ)した『佐賀怪猫伝』などをその証例に取り、徳川時代人の流布した猫股話の信を措(お)き難きを論弁した。
 然れども、猫属動物の
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#00572 2019.1.5
生類の霊異(5) -蟇(古人の記述)-
 寛政十年七月の頃、江戸服部坂辺の屋敷にて蟇(ひき)の出でしを、猫出でゝさいなみしに、同じく蟇出でゝ猫を取り巻き、毒気を吹きかけ殺したりと云ふ。(『半日閑話(はんにちかんわ)』)

 福山の人、夜中に過ちて蟇を踏み殺せしに、その蟇潰るゝ時に、一方の足の内踝(うちくるぶし)の所に蟇の息かゝりて、熱きこと熱湯を注ぐが如くなり。寒熱甚だしくて数日悩
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#00571 2018.12.30
生類の霊異(4) -蟇(事例・下)-
<敵対の動物>
 蟇(ひき)の敵は、虫類にては蛇であるが、虫類の外(ほか)では主として獣類である。獣が蟇の敵たるは、食はんが為に敵となるのではなく、蟇に挑まれて敵となるのである。
 蟇は毒ありて何物の食餌(しょくじ)にもならぬ。蟇より挑戦せざる場合にも、諸動物は蟇を畏怖してこれと闘ふのである。

 或る人の話に、床の下で鼬(いたち)と蟇とが闘
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#00570 2018.12.24
生類の霊異(3) -蟇(事例・上)-
<蛇をクソ茸にする>
 蟇(ひき)が蛇を殺して砂の中に埋め、上から小便をかけ置くと、やがてクソ茸が生へるのでそれを食ふと云ふ伝説は古来各地にあるも、少しく疑はしかったが、知人のこれを目撃した話を得るに及んで、古人の伝説の必ずしも迷信的虚妄話たらざるを覚へた。

 明治三十年の正午過ぎの炎天時に、島根県安濃郡波根東村の産土神八幡社の地続きなる砂
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#00569 2018.12.18
生類の霊異(2) -蟇(解説)-
 蟇(ひき)は蛇と共に虫類中の魔物と称せられ、古来我国及び支那朝鮮には、これに関する怪異譚(たん)が甚だ多い。著者(岡田建文大人)は寡聞(かぶん)にして、その他の東洋諸国に於てどうであるかは知らぬけれど、恐らく同じことであらうと想ふ。
 現に西洋でも蟇を特別なる動物と認め、その生命を奪って奇怪な慰みごとの材料にして居(お)ると云ふことを聞いて居
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#00568 2018.12.12
生類の霊異(1) -概略-
(清風道人云、幽界に通じる現界の鳥獣類は、人類よりも早く幽理の吉凶を知り、また色々なものに生を替え、或いは長生して霊物と化すものもあり、また幽界で使役されていたものが現界に神使となって出現し、種々の霊異を顕すことが日本古学に伝承されておりますが、昭和初期の心霊学者・岡田建文(けんぶん)大人の著による『動物界霊異誌』より、その実例を抄出して参りた
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