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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。

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#00579 2019.2.16
生類の霊異(12) -河童(古人の記述)-
 文政初年のこと、江戸の神田小川町なる旗本・室賀山城守(むろがやましろのかみ)の中間某(なかまなにがし)が、或る夜、九段の弁慶堀の端(はた)を通る時、雨が降って闇(くら)くあったが、何ものかゞ堀の水面からその名を呼びかけるので見ると、闇夜なるにも拘らず、一人の小児が上半身を浮かして居て手招きするのが視へる。
 某はそれを見て、近辺の子供が誤って
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#00578 2019.2.10
生類の霊異(11) -河童(現代の事例)-
 前記諸項の河童の記述は、悉く明治以前の材料に依るものであって、詳細なものはあっても、聊(いささ)か頼りない感じがあるが、著者(岡田建文大人)は自ら石見国に於て得た明治以後の材料を下に記(か)かう。 #0577【生類の霊異(10) -河童(解説・下)-】>>

<農夫の実見>
 安濃(あのう)郡大田町の農・春日徳次郎(今は故人)は、数度
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#00577 2019.2.4
生類の霊異(10) -河童(解説・下)-
 河童の説明を現代人に求むることは殆ど全く絶望的であるほどに、現代では各地とも河童の出現が無いが、何故に現代文化の前には頓(とみ)にその影を絶ちたかと云ふと、河童は本来妖物的動物であると云ふ譯(わけ)にもなる。 #0576【生類の霊異(9) -河童(解説・上)-】>>
 即ち渠(かれ)が現代の博物書や動物学書に載らぬのも因縁なるものであ
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#00576 2019.1.29
生類の霊異(9) -河童(解説・上)-
 我国には河童と云ふ不思議な妖怪的動物が各地に居るやうに、古来至る所で口碑や記録に残って居るけれど、明治初年頃からフツリと河童の見聞談が跡を絶ったことゝ、河童の習性や体制の奇怪なのと、それに関する説明が多少各地毎に異なって居るのとで、現代人は河童をば古人の無智無学から生じた迷信産物と断定するに一致し、殊に動物学者・博物学者などは、獺(かわうそ)
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#00575 2019.1.23
生類の霊異(8) -猫(古人の記述)-
 文化十年六月十九日、江戸湯島の円満寺前の煎餅(せんべい)屋へ、毎夜のやうに大猫が来て食物を盗るので、亭主が腹を立て、わなを設けて生け捕り、虐(むご)く打ち殺して首に縄をつけ、深夜に女房をして後ろの桜馬場の芥(ごみ)捨場に捨てに行かせた。
 女房は心剛(つよ)い婦であったと見えて、その縄を引いて一人で馬場へ猫捨てに行って戸口へ戻ると同時に、「ア
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#00574 2019.1.17
生類の霊異(7) -猫(事例)-
<山猫の妖磁気>
 山猫は、その野生生活に於ける必要上、家猫に比して彼等の動物磁気力の強大を要する理由ありと見做(みな)し得らる。

 石見国安濃郡太田町長谷の奥に虚空蔵なる淋しい一区画があって、そこに人家が唯二戸あり、何れも屋号を虚空蔵と称し本家・分家の間柄であるが、明治初年のこと、こゝに人家としては、まだその本家一軒しか無かった折り、主人
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#00573 2019.1.11
生類の霊異(6) -猫(解説)-
 動物の妖怪に関する説話にして、その歴史の最も新しきは猫である。世に猫の怪異談の現れしは漸く元禄時代のことにて、それ以前には絶えて聞くことが無いから、或る人は猫の怪異的伝説を以て全然小説と断じ、彼(か)の世に膾炙(かいしゃ)した『佐賀怪猫伝』などをその証例に取り、徳川時代人の流布した猫股話の信を措(お)き難きを論弁した。
 然れども、猫属動物の
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#00572 2019.1.5
生類の霊異(5) -蟇(古人の記述)-
 寛政十年七月の頃、江戸服部坂辺の屋敷にて蟇(ひき)の出でしを、猫出でゝさいなみしに、同じく蟇出でゝ猫を取り巻き、毒気を吹きかけ殺したりと云ふ。(『半日閑話(はんにちかんわ)』)

 福山の人、夜中に過ちて蟇を踏み殺せしに、その蟇潰るゝ時に、一方の足の内踝(うちくるぶし)の所に蟇の息かゝりて、熱きこと熱湯を注ぐが如くなり。寒熱甚だしくて数日悩
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#00571 2018.12.30
生類の霊異(4) -蟇(事例・下)-
<敵対の動物>
 蟇(ひき)の敵は、虫類にては蛇であるが、虫類の外(ほか)では主として獣類である。獣が蟇の敵たるは、食はんが為に敵となるのではなく、蟇に挑まれて敵となるのである。
 蟇は毒ありて何物の食餌(しょくじ)にもならぬ。蟇より挑戦せざる場合にも、諸動物は蟇を畏怖してこれと闘ふのである。

 或る人の話に、床の下で鼬(いたち)と蟇とが闘
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#00570 2018.12.24
生類の霊異(3) -蟇(事例・上)-
<蛇をクソ茸にする>
 蟇(ひき)が蛇を殺して砂の中に埋め、上から小便をかけ置くと、やがてクソ茸が生へるのでそれを食ふと云ふ伝説は古来各地にあるも、少しく疑はしかったが、知人のこれを目撃した話を得るに及んで、古人の伝説の必ずしも迷信的虚妄話たらざるを覚へた。

 明治三十年の正午過ぎの炎天時に、島根県安濃郡波根東村の産土神八幡社の地続きなる砂
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