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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。

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#00504 2017.11.13
扶桑皇典(34) -霊人-
 幽界には高貴なる神も坐せど、また卑賤なる神もあり。正神・善神も坐せど、また邪神・悪神も居(お)れば、正神・善神の正事・善事に幸(さきは)ひ給ふ傍らには、邪神・悪神は邪事・悪事を勧めて、邪道に誘(いざな)ふ事もあるべし。
 然れど、正神・善神は申すも更なり、邪神・悪神も、その心の和める時には、然る事も無くてあるべし。然れば、神には禍津日神(まが
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#00503 2017.11.7
扶桑皇典(33) -亡霊・下-
 亡霊は神の如くにて、顕界の人と異なれば、亡霊に追はるゝ時は、隠るゝ事を得ず。
 慶長年中、京に成田治左衛門といふ人ありて、夫婦の間も睦じかりしを、妻病みて死なんとする程に、夫の手を取りて、涙ながらに言ふやう、「形は煙と為らばなれ、魂魄(たましい)は永く御身の傍を離れん」といひて、終に空しく為りしに、死後、数日を経てより毎夜、治左衛門の枕頭に来
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#00502 2017.11.1
扶桑皇典(32) -亡霊・上-
 死後の神魂(たましい)は全く神の如くなれば、人智を以ては知られざる奇異なる動作もありて、一例をいへば、他の体を借りて自己の物とし、或は生ける人を数百里外に誘(いざな)ひ、或は瞬間に水陸を隔てたる夫の許に赴き、或は人にも祟り、人をも殺す事あり。

 その、他の体を借りしは、越後の新潟に長尾何某(なにがし)といふ医者ありしが、この人、若年の頃、
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#00501 2017.10.26
扶桑皇典(31) -再生-
 死後の神魂(たましい)は、幽界に還りては幽府に留まりて、神の命を待ちて、或は幽府の神事に使はるゝもあるべく、或は更に人界に生まれしむるなどもあるべし。 #0275【『異境備忘録』の研究(45) -人霊の行方-】>> #0304【怪異実話(20) -再生した人のこと-】>>
 然るは、小野道風の霊の、菅原大神に仕へられ、紫式部の
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#00500 2017.10.20
扶桑皇典(30) -墳墓-
 世に死後の神魂(たましい)の帰所は墳墓なりと雖(いえど)も、墳墓は人の作れる物にて、それは唯、位置を定めたるまでにて、死後の神魂は別に、その地域の辺(ほとり)に住居すべき所出来て住居するなり。これは神社なども、人の建てたる外に、神は別に幽宮を設けて坐すと同じ事なり。 #0484【扶桑皇典(14) -幽宮-】>>

 さて、神魂の墳墓
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#00499 2017.10.14
扶桑皇典(29) -死-
 死とは、人身に舍(やど)れる神魂(たましい)の離れ去るをいふ。更にいへば、人身の、神魂を失ふをいふ。この死は、識者にも惑へるがあれば、凡俗は何の知る所も無くてあれど、何人(なんびと)も逃るゝ事を得ねば、その消息は極めたる大事にして、予(かね)て心得おくべき第一の要事なり。

 越後国魚路(うおじ)の南方に猿峠といふ地ありて、そこに才三郎とい
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#00498 2017.10.7
扶桑皇典(28) -夢及び幻影-
 夢は睡眠中に見る幻影幻響なれど、その事物は神魂(たましい)の視聴する所なれば、事物なるもあり、或は夢中に見る苦楽を覚めて後に感ずるもあるなり。総て夢は思想の描くに従ひてその象を示し、思想移転すればまたその象を現すと雖(いえど)も、その象に伴ふべき時と所とは区別せざるなり。 #0258【『幽界物語』の研究(28) -参澤先生の霊的体験-
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#00497 2017.10.1
扶桑皇典(27) -神魂・下-
 神魂(たましい)の一部は、人玉と為りて出ずる事もあり。人玉は『万葉集』の歌にも見えて、古くより聞こえたるが、多くは、その色は青く白ばみたれど、また少し黄ばみたるもありて、夏の夜には人家の屋上などによく見る物なり。世には、人玉の出ずる時はその家に死人ありなどもいへれど、然(さ)のみにもあらず。 #0274【『幽界物語』の研究(44) -
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#00496 2017.9.25
扶桑皇典(26) -神魂・上-
 人身に舍れる神魂(たましい)は、皇産霊神の賦与せさせ給へる物なれば、人身に舍りては人の精神と為り、人身を離れては、またもとの神物に還るを以て、神物に還りての後は、幽廷に奉仕するもあるべく、再び人と生まれ、或は他の物と為るなども有るべし。 #0144【『仙境異聞』の研究(9) -人や鳥獣の魂の行方-】>> #0275【『幽
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#00495 2017.9.19
扶桑皇典(25) -人身・下-
 動物の、他の動物と化(な)り、植物の、他の植物と化る事は、既に上にいへるが、人もまた、稀には生きながら他物と化る事あるを、新井白石は「陰陽乖乱(かいらん)の気の致す所なり」といへるが(『鬼神論』)、乖乱にもせよ、然る事ありとせしなり。 #0471【扶桑皇典(1) -人智の狭隘-】>>
 仁徳天皇の御時、白鳥の陵守(みささぎもり)・目
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