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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。

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#00438 2016.10.5
『本朝神仙記伝』の研究(56) -栗山何某-
 栗山何某(なにがし)は相模国田村の人なり。その父母を詳らかにせず。
 慶長年間のことゝか、栗山嘗(かつ)て天満大自在天神宮を信じ、手跡(しゅせき)をよくせむことを祈る。ある人、栗山に問ひけらく、「汝、日夜至誠を凝らして菅公の神霊を仰ぐ、その験(しるし)如何に」と。栗山即ち筆を執りて、都府楼(とふろう、大宰府政庁)の詩を書す。手跡の美妙、云ふべ
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#00437 2016.9.29
『本朝神仙記伝』の研究(55) -山門玄常-
 山門玄常(やまかどげんじょう)は、その父母及び何処(いずこ)の人と云ふことを知らず。播磨国播磨郡雪彦山(せっぴこさん)に移り住む。雪彦山は姫路の西南三里ばかりにあり。

 玄常は紙楮木(かみおぎ)の皮を以て衣に充(あ)つ。雨降り日照れども笠を著(き)ず。遠く遊ぶと雖(いえど)も草鞋(わらじ)を著(つ)けず。斎(ものいみ)を保ちて欠かさず、或
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#00436 2016.9.23
『本朝神仙記伝』の研究(54) -虚庵-
 虚庵(きょあん)はその姓氏を知らず、またその生国を詳らかにせず。始め信濃国諏訪に住す。書画をよくし、最も篆刻(てんこく、印章の作成)に妙なり。且つ鷹を養ふの法に委(くわ)しくして、またよく鷹を描けり。
 時に諏訪・因幡守家(いなばのかみけ)に悪臣ありて、主人を毒害せんと謀りしことのありし際にも、虚庵、独身(ひとりみ)にて密かに江戸に至り、執政
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#00435 2016.9.17
『本朝神仙記伝』の研究(53) -髭道人-
 髭道人(ひげどうじん)は姓名及び生国(しょうごく)を知らず、故に何人(なんびと)たるを詳らかにせず。
 大和国下市村に中山何某と云ふ人あり。癸(みずのと)未(ひつじ)年十月、一人の道人あり、下市に至り、街中の諸家に入りて銭を乞ふ。歳八十有余に見ゆ。長き髭は雪の如くにして胸に垂れ、眼光は稲妻の如くして人を射る。時既に初冬にして、寒風肌を襲ふと雖
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#00434 2016.9.11
『本朝神仙記伝』の研究(52) -於竹女仙・於松女仙-
 於竹(おたけ)女仙は、世に於竹大日如来と称す。何処(いずこ)の産(うまれ)にて何人(なんびと)の女(むすめ)なることを詳らかにせず。故にその姓氏もまた知るに由(よし)無し。
 明正(めいしょう)天皇の寛永年間のことゝか、江戸の大伝馬町に佐久間勘解由(かげゆ)と云へる豪家あり。於竹は元この家の卑女(はしため)なりしが、天性慈悲の心深く、善事を思
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#00433 2016.9.5
『本朝神仙記伝』の研究(51) -一路居士・道観・善輔-
 一路居士(いちろこじ)はその姓氏を詳らかにせず。和泉国堺に住める隠士にして、僧・一休と同時の人なり。ある日一休、一路に問ひて、「万法皆道あり。如何にぞこれ一路とは云ふぞ」と云ひければ、一路これに答へて、「万事皆休すべし。如何にぞこれ一休とは云ふぞ」と云ひけるとぞ。

 一路、嘗(かつ)て隠(いん)を或る山に卜(ぼく)し、世を終るまで詩歌に遊
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#00432 2016.8.30
『本朝神仙記伝』の研究(50) -天野三郎兵衛康景-
 天野三郎兵衛康景(あまのさぶろうひょうえやすかげ)は、徳川家康公に仕へて功労有りし人なり。嘗(かつ)て家康公、三河国に在りし時、制法を定め、高力与左衛門清長(こうりきよざえもんきよなが)・本多作左衛門重次(ほんださくざえもんしげつぐ)・天野三郎兵衛康景の三人を以て三奉行とせり。

 その頃、世人の諺に「仏高力、鬼作左、とちへんなしの天野三郎
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#00431 2016.8.24
『本朝神仙記伝』の研究(49) -原隼人佐-
 原隼人佐(はらはやとのすけ)は諱(いみな)を昌勝と云ふ。父は原加賀守(かがのかみ)、母は秋山伯耆守(ほうきのかみ)の妹なり。代々甲斐国に住みて、武田家譜代の従臣たり。

 始め父・加賀守、伯耆守が妹を娶(めと)りしかど、久しく子を孕(はら)むこと無かりしに、ある時たゞならず煩ひ出しければ、医師を頼みて様々に治療すれども効験無し。
 ある人、
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#00430 2016.8.18
『本朝神仙記伝』の研究(48) -白山仙人・加藤友春-
 白山(はくさん)の仙人は房星(そいぼし)の神なり。朝倉義景の従臣・加藤友春、白山に入りてこれに謁し、初めて世に知らる。

 正親町(おおぎまち)天皇の永禄の末年、朝倉家大いに衰微し、士民悉(ことごと)く怨望せり。こゝに於て織田信長の兵、屡(しばしば)国境を侵して領内安からず。義景、日々にこれを憂ふ。
 同天皇の元亀二年六月、義景その臣・加藤
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#00429 2016.8.12
『本朝神仙記伝』の研究(47) -白幽子-
 白幽子(はくゆうし)は、姓は源、氏は石川、その通称を知らず、また父母及び産国を詳らかにせず。山城国石川の奥なる巌窟(いわや)に棲むこと数百年、故(もと)の丈山(じょうざん)氏の師範たりし人なりと云ふ。
 文禄年間、この里の老人、屡(しばしば)これを訪ねけるに、その容貌六十余歳程に見えしかど、尋ねし老人の父母祖父母等の歳若かりし時のことをも、目
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