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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。
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#00880 2024.1.29
天地組織之原理(121) -天菩比神の御神慮-
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「こゝに思金神(おもいかねのかみ)また八百万神たち議(はか)りて、天菩比神(あめのほひのかみ)これ遣(つか)はすべしと白(まお)しき。故(かれ)、天菩比神を遣はしつれば、やがて大国主神に媚(こ)び附(つ)きて、三年(みとせ)に至るまで復奏(かえりごとまお)さゞりき。」
こゝに挙げたる明文は『古事記』前段の次の伝にて、「こゝに思金神また八百
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#00879 2024.1.23
天地組織之原理(120) -政事上の神法原則-
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「こゝに高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、天照大御神の命(みこと)以(もち)て、天安河(あめのやすかわ)の河原に八百万神を神(かむ)集へに集へて、思金神(おもいかねのかみ)に思はしめて詔(の)りたまはく、この葦原中国(あしはらのなかつくに)は我(あ)が御子の知らさむ国と言依(ことよ)さしたまへる国なり。故(かれ)、この国に道早振(ちはやぶ)る
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#00878 2024.1.17
天地組織之原理(119) -天忍穂耳命の天降り-
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「天照大御神の命(みこと)以(もち)て、豊葦原之千秋長五百秋之水穂之国(とよあしはらのちあきながいほあきのみずほのくに)は、我が御子、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)の知らさむ国なりと言(こと)因(よ)さしたまひて天降したまひき。」
こゝに挙げたる明文に「天照大御神の命以て、豊葦原之千秋長五百秋
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#00877 2024.1.11
天地組織之原理(118) -幸魂奇魂の幸-
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「こゝに大国主神、然(しか)らば治め奉らむ状(さま)は奈何(いか)にぞと白(まお)したまへば、吾をば倭(やまと)の青垣東山の上にいつき奉れと答言(のり)たまひき。此(こ)は御諸山の上に坐(ま)す神なり。」
この『古事記』の明文は先の御問答の前に「我が前(みまえ)を治めば吾能く共与(ともども)に相作り成さむ。もし然らずば国成り難けむ」と幸魂
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#00876 2024.1.5
天地組織之原理(117) -同神顕幽両体の御問答-
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「こゝに大国主神、愁(うれ)ひまして告(の)りたまはく、吾(あれ)独りして何(いかで)かこの国を得作らむ。孰れの神と与(とも)に吾(あ)は能(よ)くこの国を相作らむ。この時に海(うなばら)を光(てら)して依(よ)り来る神あり。その神、言(の)りたまはく、我が前(みまえ)を治めば吾能く共与(ともども)に相作り成さむ。もし然らずば国成り難けむとのり
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#00875 2023.12.30
天地組織之原理(116) -皇産霊神の長子-
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「故(かれ)、こゝに神産巣日御祖命(かみむすびみおやのみこと)に白(まお)し上げしかば、此(こ)は実(まこと)に我(あ)が子(みこ)なり。子の中に我が手俣(たなまた)より漏(くき)し子なり。故、汝(いまし)、葦原色許男命(あしはらしこおのみこと)と兄弟(あにおと)と為りて、その国を作り堅めよと答白(まお)したまひき。故、それより大穴牟遅と少名毘
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#00874 2023.12.24
天地組織之原理(115) -久延毘古の神術-
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「故(かれ)、大国主神、出雲の御大(みほ)の御前(みさき)に坐(ま)す時に、波の穂より天之羅摩船(あめのかがみのふね)に乗りて、鵝(ひむし)の皮を内剥(うちは)ぎて衣服(きもの)にして帰(よ)り来(きた)る神有り。こゝにその名を問はすれども答へず。また所従(みとも)の諸神に問はすれども皆知らずと白(まお)しき。」
この伝は聞こえたる通り大
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#00873 2023.12.18
天地組織之原理(114) -神々の御歌-
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『古事記』の次の明文に「故(かれ)、その八上比売(やがみひめ)は先の期(ちぎり)の如くみとあたはしつ云々」とありて、次に「その生みませる子(みこ)を木の俣に刺し挟みて返りたまふ。故、その子の名(みな)は木俣神(きまたのかみ)と云(まお)す。亦の名は御井神(みいのかみ)と謂(まお)す」の伝あり。 御井神と云ふは大年神の御子、奥津比古・奥津比売
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#00872 2023.12.12
天地組織之原理(113) -八十神の行方-
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「故(かれ)、その太刀、弓を持ちて八十神(やそがみ)を追ひ避くる時に、坂の御尾(みお)毎に追ひ伏せ、河の瀬毎に追ひ撥(はら)ひて、国作りはじめたまひき。」
この明文はよく聞こえたる通り大国主大神、根国より還り給ひて須佐之男大神の御神勅を奉じ給ひ、彼(か)の生太刀(いくたち)・生弓矢を以て八十神を坂の尾毎に追ひ伏せ河の瀬毎に追ひ撥ひ給ひ、今
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#00871 2023.12.6
天地組織之原理(112) -神祇の博愛と特愛-
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或る人問ふ、御弁明によりて奇成神は体生神と違ひ幽中造化御分担の魂にして、神体を顕し給ふ等はその常に非ずその変化なりとの御講説を、第一期よりこれまでの御講述に合せて参考すれば、実に第二期中奇成の神等はその所成の幽玄に坐すと共にその御神業御神徳も幽玄微妙の間にあること大に自得する所あり。就ては今一言こゝに承り置きたきことあり。 それは如何となれ
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