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#0001 2009.12.25
往復循環の法則という自然の摂理
 
 
 日本古学の自然の摂理によると、宇宙間のすべての存在は、何もかも往(ゆ)きては復(かえ)り、復(かえ)っては往(ゆ)きして、まるで端のない輪のように往復循環しています。たとえば、月は満ちては欠け、欠けてはまた満ちて、満ち欠けが交代しながら循環しています。1日を見ても、日の出とともに明るくなり、日の入りとともに暗くなって、昼と夜とが繰り返されています。また1年を見ても、太陽の高度が高くなると暑くなり、低くなると寒くなり、1年を通して春夏秋冬が繰り返されています。このように日でも月でも年でも、世の中は時間の流れとともにすべて往復循環していることがわかります。

 これをもっと大きな視野にたって長い時間軸でみると、人類の文明の歴史は「野蛮」時代から始まって、それが進んで「未開」ともいうべき時代となり、「未開」より進んで「半開」となり、さらに「半開」時代から進化して現在の「文明」になったということですが、この往復循環の法則に当てはめると、「文明」の後は必ず「未閉」の世とでもいうべき時代になるはずです。世界の歴史をひもといても、ローマ帝国や蒙古、近世のヨーロッパ各国など、繁栄しては衰退することを繰り返している事実がそのことを物語っています。日本でも平氏や源氏の盛衰などが、しばしば歴史小説やテレビドラマにもなっています。また、日本語の「いろはうた」もこのことを表しています。

 「いろ(色)はにほ(匂)へとち(散)りぬるを、わか(我)よたれ(誰)そ、つね(常)ならむ、うゐ(有為)のおくやま(奥山)けふ(今日)こ(越)えて、あさ(浅)きゆめ(夢)み(見)じ、ゑ(酔)ひもせず」

 その意味は、「美しい花もやがては散るように、この世に不変ということがあろうか、道理を悟ってこの変化極まりない世間を乗り越えれば、もはや迷いの夢をみることもなく、迷いの世界に酔うこともない」といったところで、自然界がすべて循環していることを「もののあわれ」としてうたっています。

 さて「未閉」の後はどうなるかといえば、さらに「半閉」となり、「半閉」からまた元の「野蛮」に還り、「野蛮」からさらに「未開」となり、「半開」となってまた「文明」となるというように、「野蛮」と「文明」とが往復循環していると考えられます。
 最初の人類は今から450万年前にアフリカで発生したとされていますが、わたしたちは本当に450万年もかかって野蛮な原始時代から今の科学文明に徐々に進歩してきたのでしょうか。あるいは、現在の「文明」が人類にとって初めてのものでしょうか。

 地球自体が1つの磁石であることはよく知られていますが、今、その地球の磁気がどんどん弱くなっていることが指摘されています。地磁気の変化のようすは、古い地層の鉱物によって記録されており、過去数千万年の変遷が解明されています。古磁気学によると、20万年に一度の割合で極性の逆転が起こっていることが明らかになりましたが、その周期は氷河期や火山活動にも影響があることが論じられています。地磁力の数値はこの2000年間減少し続けており、とくに最近の100年間は5%以上も減少し、2000年前の最大値の半分以下になっていることが問題視されています。

 現在、森林の伐採による砂漠化や、大気汚染や水質汚染などによって地球環境がどんどん破壊されていることは誰もが知っています。「歴史は繰り返す」といいますが、大切なものをないがしろにしてある方向に偏った科学力によって、人類はまた「野蛮」へ向かおうとしているのかもしれません。
 しかしながら、現在の科学で解明されていないことはたくさんあり、また平和な社会を築くための課題も山積みされており、わたしには現在が文明の頂点とはとても思えません。今の状況はまだ「半開」の位置にいると考えられ、わたしたちはさらに進んだ文明を目指していく必要があると思われます。その文明とはいったいどのようなものでしょうか。

 わたしたちがこれから目指す新しい文明を認識するためには、「野蛮」以前の「文明」の時代がどのような世であったかを考えれば答えが出てきます。これは日本の古伝の言葉を借りれば「神人顕幽一致」の「神代」と呼ばれる時代です(考古学的には縄文時代以前)。詳しくは追々述べていきますが、実はこの時代は、現在よりもっと自然界や宇宙のしくみが解明されており、自然の摂理に則(のっと)った科学技術が発達し、人々の人間性もさらに高く、国や地域どうしの争いや飢餓や貧困の問題もなく、もちろん環境破壊などあるはずもなく、自然と調和した、いたって平安な社会を築いていたと伝えられています。宇宙間の真実が広まって人間性が高まり、世界全般の学問や科学技術が正しい方向に進歩すれば、わたしたちの「文明」は、今よりさらに高次元に進化を遂げた「神代文明」ともいうべき時代になっていくことでしょう。
 
 
 
清風道人
カテゴリ:玄学の基本
 


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