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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。
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#00669 2020.8.11
宮地神仙道要義(19) -霊胎凝結口伝(7)-
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天地の長久・日月の運転するも、その子細を推し究め見る時は別の事はなしこの無心より出るの外はあらず(天地はその無心を得て万物を生じ、日月もその無心を受けて六合(りくごう)に照徹し盡(つき)る事なく、万年以前の天地日月も今日の天地日月も異なる事なきは無心の神気によるのみ)。 只の無心(只の無心とは無感無用なる物をさして云ふ)と云ひてあなどり天理
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#00667 2020.7.30
宮地神仙道要義(17) -霊胎凝結口伝(5)-
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さてこの法は仏家の坐禅法とは別にして、坐禅の妙理は有を以て無に滅する法なれば我は取らず。その取らざるは異なる所あるが故なり。然るに宇宙の間に霊妙の感念術の物ある事は道家を始として本朝の神典・儒家の経書・仏法の経籍にも喧(かまびす)しく説きたるなり。
その物たるは数条に別れたれども真一(しんいつ)の根源に帰する物にて、その物たるその実はあ
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#00666 2020.7.24
宮地神仙道要義(16) -霊胎凝結口伝(4)-
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感念に因りて真一(しんいつ)の妙用を見(あらわ)し霊胎に及ぶの真理は、天地いまだ開けざるの始より今日に至る迄も不生不滅の間に存したる真一なれども、心鏡の曇りたるより如此(かくのごとき)真正の精理を覚悟するもの少し。好道士はよく感念の理を明にして心鏡の曇を拂ひ、天に胎するの妙理を推し究むべし。 (感は感徹とも感通とも云ひて幽中を貫き神霊を感動す
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#00665 2020.7.18
宮地神仙道要義(15) -霊胎凝結口伝(3)-
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かゝる秘事は、放逸無慚(ほういつむざん)なる輩(やから)は涯(かぎ)りある寿命を持ちて涯りなき嗜欲に己が真一(しんいつ)を覆はれて昧(くら)きが故に、これを閲せば笑ふのみならず放毀(ほうき)せんとすべけれど詐僞(いつわり)の作にあらず。天地自然の道理を推究し、上古神仙の遺旨たる神通の要路感念凝結の法を短略に述ぶるなり。
さて又この法を行
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#00664 2020.7.12
宮地神仙道要義(14) -霊胎凝結口伝(2)-
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所謂(いわゆる)真一(しんいつ)とは清浄無濁の真心にて、荘子は字(あざな)して主人公と称号し、また唯一の本心とも云ひ、仏法にては一切如来とも妙円覚の心とも菩提心とも仏性とも仏心とも称し、禅家にては本来の面目とも無位の真人(しんじん)とも号(なづ)け、その余の諸宗にては種々に名号を呼べども皆この真一を字せし者なり。孟子の浩然の気と云ひたるも近く
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#00663 2020.7.6
宮地神仙道要義(13) -霊胎凝結口伝(1)-
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(清風道人云、この宮地水位先生御草稿の『霊胎凝結口伝』は文意の難解な箇所も多く存しますが、清水南岳先生が申された通り「言ふべくして言ふべからず、説くべくして説くべからざる究極の玄理を、以心伝心的に説演せんとして居られる言外の言意、文裏の文旨に至っては、文字の妙法を超越して殆ど霊感的に感得すべきもので、希(ねが)はくば至誠敬拝入魂精読、直ちに天窓
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#00662 2020.6.30
宮地神仙道要義(12) -修練の究極・霊胎結成法-
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前数章に亘り、宮地水位先生によりて闡明(せんめい)された神仙道の骨格たるべき要義に就て編述し来ったが、以下先師の齎(もたら)された諸神法道術の基礎知識となるべき資料を、一切師説のまゝに御紹介することに致したい。
水位先生は、その前世は実に神集岳の仙官たりし謫仙(たくせん)に坐し、現世にあられては十歳の頃より神仙界に交通され、神仙道の微旨
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#00661 2020.6.24
宮地神仙道要義(11) -求道の真義-
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「夫(そ)れ人の生まるゝや身体血気は天地父母日月に稟(う)くる所、性識霊の三物は天神の下し給ふ至尊の神宝なれば、報本反始親に事(つか)へ君王に忠貞を盡(つく)し、この世に有りて道の為国の為に報る身なれば、生を養ひ疾病を避け、その命を保愛し、天一真君(てんいつしんくん)の元気を守り、身を立て道を行ひ永く天神に仕へ奉る。これ所謂(いわゆる)人の真道
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