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自然の摂理から生まれた学問である日本古学を「清風道人(せいふうどうじん)」が現代と未来に伝えていきます。
日本古学から学ぶ「自然の摂理」と「日本古来の精神」が次の豊かで健やかな世界を創るヒントとなることを願って。
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#00611 2019.8.28
生類の霊異(44) -蛇(化ける事例)-
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島根県安濃郡刺鹿(さつか)村大字西川に伝六なる馬追職があって、夏の或る日、素足の草履穿(ぞうりば)きにて居村の猪谷(いたに)の山奥へ秣(まぐさ)刈りに行き、仕事の合間に、とある樹の根に腰をかけて空の方を眺めながら煙草を吸って居たところ、右足の親指の腹がチクチクと物に擽(こそ)ぐられるやうに覚えたので、足を見ると、三尺ばかりの烏(くろ)蛇が来て
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#00612 2019.9.3
生類の霊異(45) -蛇(その他の事例)-
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<人の生血を吸ふ> 福島県北会津郡小山村に建福寺と云ふ寺がある。慶応元年の或る夜、その時の住職が外出先から帰って見ると、梵妻が青白くなって寝て居て、口をアングリと開けて居り、口から赤い糸のやうなものが一本出て居て、天井の方へ続いて居るのが行燈(あんどん)の灯(あかり)に見えた。
怪しく思って天井を見ると、一疋の白い蛇が天井板の間から頭を
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#00613 2019.9.9
生類の霊異(46) -蛇(古人の記述)-
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安永年間のこと、讃岐の高松の林と云ふ区域に二棟の土蔵があって、その間が二間余り隔てゝ居り、その一つの土蔵の窓の廂(ひさし)に雀が巣をかけて出入りしてゐた。 或る日、五尺余りの蛇がこちらの土蔵の屋上に登り、彼の土蔵の廂の雀の巣を見附け、こちらの屋上から飛びかゝったけれど、向ふの土蔵に達せず途中で落ちた。けれども樹を伝って再び元の土蔵に登り、復
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#00614 2019.9.15
生類の霊異(47) -現象に対する著者の見解・上-
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狐狸や蛇蟇の類が人及び動物を魅惑し、或は憑依すると云ふことを否定するのは、現代科学の謳歌者相当の思想である。それ等の人々は、狐狸などは少しも妖術を揮(ふる)って居ないのに、愚かな人間が勝手にばかされたり憑かれたりしたやうに幻覚錯覚を起こして騒ぐのであるとて、理屈尤(もっと)ものやうな説明を加へて居る。
狐狸にいたされたと云ふ現象中には、
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#00615 2019.9.21
生類の霊異(48) -現象に対する著者の見解・下-
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千里眼や念力写真なども、実地をしらぬ人は、そのやうな理法の存在を認めずと主張するのも、眼は物理的な精神光波を放射する枢器たるを知らぬからである。精神光波は尚、手の指の尖端(せんたん)、眉間(みけん)、上唇などからも出る。
狐は尾の端からも出す。狐が人や小動物を誑(たぶら)かすのに、いつも尾を堅(たて)に又は水平に使ふはこの為である。
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#00617 2019.10.3
空飛ぶ人々(2) -チベットの神秘境-
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フランスの名医にして且つ大生理学者として世界的に著名なクロード・ベルナールの高弟でアレクサンドラ・デウイド・ニールといふ英国婦人がある。 デカルトの哲学を修め、仏教を研究してゐるうちに東洋の神秘主義を探求すべく思ひ立ち、まずインドに渡ってヨガの修業をし、次に日本、朝鮮、中国にまで足をのばして、遂に西蔵(チベット)の秘境に入り、十年間に亘って
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#00618 2019.10.9
空飛ぶ人々(3) -空を行くラマ修業者-
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(訳文)まず「飛ぶが如くに歩行する」ことであるが、普通ならば一ヶ月以上かゝる所も、修業すれば二、三日で歩けるようになるのであり、それは体内を空気のように軽くすることによって出来るというのだ。スポーツの様に短距離を急走する技術を練るのではない。何日でも何晩でも休止なしに軽々と飛ぶように歩行することを学ぶのである。 初めてニール女史がそれを実地に
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#00619 2019.10.15
空飛ぶ人々(4) -神仙・山人の飛行法-
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日本では人間界に最も近い条件を具へた山人界(天狗界)といふ特殊な界があり、この界へ伴はれる人間が殆ど瞬時にして幾十里或は数百里といふ空間を飛行してゆくことや、空中に気道と称せられる道があり、その所属する界の専用的な気道でなければ飛行を許されないこと、又その気道が霊界の高下によりて数道に分かれて居り、各々その位階相応の気道を飛行してゆくといった
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#00620 2019.10.21
空飛ぶ人々(5) -空行して名山周遊-
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それでは神仙たちの地界の空行に或る程度の時間をかけられるのはどういふ訳かといふに、吾々人間にしても疾走すれば五分間もかゝらぬ所を十五分二十分をかけて悠々と頃合ひに寛歩(かんぽ)してゆくことの方が多い様なもので、これは常識判断の問題である。 水位先生がその師仙・川丹(せんたん)先生に伴はれて諸国名山を巡見された記録が『異境備忘録』に誌されてあ
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