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#00616 2019.9.27 |
空飛ぶ人々(1) -概略-
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(清風道人云、この「空飛ぶ人々」は、宮地神仙道道統第四代・清水宗徳先生(道号・南岳、東方道人とも号す)が、「第四次元の力学」と副題されて昭和三十年六月三十日付の神仙道広報誌に掲載された論稿です。 #0382【水位先生の門流(4) -道統第四代・南岳先生-】>> )
この一篇はもともと吾が玄学の道士を対象として書くものではなく、本誌が公刊物であり、霊学に興味をもってゐる誰でもが読んで差支へない購読制度になってゐる建前から、色々な読者層をも引っくるめた対象のもとに、雑ぱくに筆をとってみることにしたものであることをまず断っておきたい。
そしてこの執筆の直接の動機となったのは、今世界的な話題となってゐる例の「空飛ぶ円盤――全然推進機関のない宇宙航空機に乗って地球のどこかを毎日の如く訪れてゐる異星人――」に就て神仙道の立場から聊(いささ)か所見を述べてみたいと考へて二、三の資料を瞥見(べっけん)してゐるうちに、何といふことなしにこの一篇を書いてみる気になったもので、近き機会に私が「空飛ぶ円盤」に就ての所見を述べる際の参考にもならうかといふ伏線もあってのことである。
(太古の神々は天之盤船(あめのいわぶね)に乗って天地を昇降せられたことが我が神典に伝承されてゐるが、支那の道蔵に伝へられる雲祇車もその類であり、神仙達は時には龍や鳳凰や白鶴にも乗じて空行し、また単独に何の乗物もなくして身を以て雲の通ひ路を往還されたのである。 #0070【須佐之男命による地軸の傾斜】>> #0084【五十猛神の功業】>> #0122【天浮橋は空中の気道】>> #0128【罪を憎んで人を憎まず】>> #0174【皇孫命、天降る】>> #0541【日本は神仙往来の要路(1) -本立ちて道生ず-】>> その不思議な力――第四次元の力学ともいふべきものゝ存在が理解せられたならば、空飛ぶ円盤の力学も当然解明の途につかねばならぬ筈である。)
「空飛ぶ人々」といっても航空機の搭乗員のことではない。この肉体のまゝで現実に空を飛んだ人々の話である。だから魂体で空を飛ぶことや、一種特別の体――神仙道の専門語でいふ玄胎(また霊胎とも天胎とも聖胎とも真胎ともいふ)で空行する事などはこの話の中へは入らない。 #0222【尸解の玄理(1) -神化の道-】>>
この肉身のまゝで、航空機の力を借りずに単独で空中を飛行することは、所謂(いわゆる)引力の法則に反することで、現在の三次元の科学では不可能なことゝされてゐる。そして一応それが我々の日常生活の通念となって居り、地上生活の秩序にも役立ってゐるのであるが、それだからといって、宇宙の真理はさうした通念の上にのみ存するかの如き断定的な態度には服し難いのである。
この一篇の主張は、この三次元の世界は、より高度な四次元の世界の支配を受けてゐる、その現れとして、四次元の力学ともいふべき考へ方を示唆するやうな現象が、現にこの地上で行はれつゝあり、人類が完成される姿に近づく為には、三次元科学の仮想から脱皮しなければならぬといふ点に存するのである。 |
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カテゴリ:空飛ぶ人々 |
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▼関連記事一覧 |
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#00382 2015.11.2
水位先生の門流(4) -道統第四代・南岳先生-
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かくして宮地威夫先生が方全先生より継承された道統並びに学系は、神仙道本部を主宰された清水宗徳先生(道号・南岳)に引き継がれましたが、伝法類の整理や伝書類の作成に多忙を極められ、また本部の運営にも大変苦労されたようで、見かねた威夫先生が「道業上の苦しみは道士皆で分け合えば良いと思う、道士皆の道福となって還ってくることだから。苦しみを分け合うこと
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#00174 2012.6.4
皇孫命、天降る
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「ここに日子番能邇邇芸命(ひこほのににぎのみこと)、天降りまさむとする時に、天(あめ)の八衢(やちまた)に居(い)て、上(かみ)は高天原を光(てら)し、下(しも)は葦原中国(あしはらのなかつくに)を光(てら)す神ここにあり。かれ、天照大御神・高木神(たかぎのかみ)の命(みこと)以(もち)て天宇受売神(あめのうずめのかみ)に詔(の)りたまはく、「
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#00128 2011.9.19
罪を憎んで人を憎まず
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「ここに天(あめ)在(な)る天若日子(あめのわかひこ)の父、天津国玉神(あまつくにたまのかみ)、またその妻子(めこ)ども聞きて、降り来て哭(な)き悲しびて、すなはちそこに喪屋(もや)を作りて、河雁(かわがり)を岐佐理持(きさりもち)とし、鷺(さぎ)を掃持(ははきもち)とし、翠鳥(そにどり)を御食人(みけびと)とし、雀を碓女(うすめ)とし、雉(き
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#00122 2011.8.20
天浮橋は空中の気道
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「ここに天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、天浮橋(あめのうきはし)に立たして詔(の)りたまはく、「豊葦原之千秋長五百秋之水穂之国(とよあしはらのちあきながいほあきのみずほのくに)は、いたくさやぎて有りけり」と告(の)りたまひて、さらに還り上りて天照大御神に請(まお)したまひき。」『古事記』
神々が天地の間を通う際に、「浮橋」とか「磐
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#0084 2011.2.7
五十猛神の功業
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「この時、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、その子(みこ)五十猛神(いそたけるのかみ)を師(ひき)ひて新羅国(しらぎのくに)に降到(くだ)りまして、曾尸茂利(そしもり)の処(ところ)にましまして、すなはち興言(ことあげ)して曰(のたま)はく、「この地(くに)は吾(あれ)居(お)らまく欲せず」とのたまひて、遂に埴土(はに)を以て舟を作り、乗らして東に
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#0070 2010.12.5
須佐之男命による地軸の傾斜
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「かれ、伊邪那岐大御神、速須佐之男命に詔(の)りたまはく、「何由(なにゆえ)に、汝(いまし)は事依(ことよさ)せし国を治(し)らさずして哭(な)きいさちる」と爾(の)りたまへば、答へて白(まお)さく、「僕(あ)は妣(はは)の国、根之堅州国(ねのかたすくに)に罷(まか)らむと欲(おも)ふ故に哭(な)く」と白(まお)したまひき。ここに伊邪那岐大御神
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