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#00341 2015.2.26
『異境備忘録』の研究(26) -神仙感応経-
 
 
「羽前国の人にて竹内某とて、玄角大真人の伴になりて神仙界へ安政二(1855)年の頃より出入りする人あり。その人の根元は常に『太上感応篇(だじょうかんのうへん)』を誦読(しょうどく)して、行ひ正直にして父母に孝敬し、神仙を慕ひ願ひ、朝夕空に向ひて『大祓詞(おおはらえのことば)』と『太上感応篇』とを誦して、幽冥に坐(ま)す神仙等とて拝礼する事怠らず、遂に感通して玄角大真人の伴となりたるが、かの界にて竹内氏の字(あざな)を感応寿真と云ふ。
 この寿真の云ふ、「罪科を祓ふの術は、改心して後、『大祓詞』を誦し神祇に罪を謝するに止まり、修身の要は感応篇を誦して行ひを正直にするに止まる」とて、我にもこの篇の誦読を頻(しき)りに奨めけり。」『異境備忘録』

 宮地厳夫先生の言葉に、「神仙得道の法、必ずしも一つに非ず。還丹修練の効によりてこれを得る者あり。霊芝仙薬を服するによりてこれを得る者あり。積善陰徳の功によりてこれを得る者あり。図をおび符を服するによりてこれを得る者あり。精思純想によりてこれを得る者あり。霊章秘文を唱するによりてこれを得る者あり。この他なお種々ありといえども、それはただ分け入る門を異にするに過ぎざるのみにて、要するに至誠が極まり神明の感応を得る結果に他ならず」とありますが、世には朝夕毎に空に向かって『大祓詞』と『太上感応篇』を誦し、父母を孝行恩愛し、また幽冥に坐す神仙等を拝礼する事を怠らず、遂に神仙界へ出入りするに至った真人が存することが分かります。 #0169【神仙の存在について(7) -神仙得道の法-】>>
 『太上感応篇』については『幽界物語』中で清浄利仙君が、中昔に中国の道士が名を隠し仙家の教説を集めて選んだ物で、元は『神仙感応経』と称され、人界の教戒や治国のためにこれほど良い物はなく、必ず霊験があると説かれていますが、人の本魂は本来天神地祇の御魂と同質のものですので、罪穢れに覆われることなく、魂が魄を制して清明の魂徳を顕現すれば、天意を自覚して本性の神仙の位地にも至るのは当然のことで、竹内寿真が『大祓詞』と『神仙感応経』の奏上の功徳によって遂に神真の位階に進まれたことも玄理の上より鑑(かんが)みれば正に理に適っているといえるでしょう。 #0009【生命が宿る瞬間】>> #0015【人間の本性は善か悪か?(1)】>>> #0016【人間の本性は善か悪か?(2)】>>> #0017【心の中の葛藤とは?】>> #0229【尸解の玄理(8) -「天意を自覚する」ということ-】>> #0282【『幽界物語』の研究(52) -諸々の霊的事実-】>>
(改正神社神道の『大祓詞』では、中ほどの「天(あめ)の益人等(ますひとら)が過ち犯しけむ雑雑(くさぐさ)の罪事は」の次が「天津罪、国津罪、許許太久(ここだく)の罪出でむ」と、天津罪及び国津罪の具体的な内容が原形を留めないほど省略されていますが、大祓式は須佐之男命が高天原で犯し給いし天津罪を祓うために始まったもので、大祓詞の効験ある所以(ゆえん)もここに存しますので、その故事に関する部分を省略してしまってはその霊的意義も台無しです。 #0082【須佐之男命の罪の解除】>> )
 ちなみに、「大祓詞奏上に自信の持てぬ者は神職を辞めるがよい」というのが水位先生の持論で、先生の『大祓詞』奏上の見事さは当時の土佐の神職の間でもよく知られており、音吐朗々としてやや高調子で澄み透った声量は、何十回の連続奏上でも決して崩れることはなく、潮江天満宮の境内から、早朝の透き通った朝の空気を圧して朗々とした水位先生の『大祓詞』奏上の言葉が聴こえて来ると、社頭を行く人々は思わず足を止めて拝礼し、恍惚と聞き惚れたことが伝えられています。

 さて、それでは以下に『神仙感応経』を掲載しておきたいと思います。

「仙経に曰く、禍福に門なし、惟(た)だ人、自ら招く。善悪の報(むくい)は、影の形に随うが如し。これを以て天地に司過(しか)の神有り。人の犯す所の軽重に依りて、以て人の算を奪う。算減ずれば則ち貧耗(ひんこう)にして、多く憂患に逢い、人皆これを悪(にく)み、刑禍これに随い、吉慶これを避け、悪星これに災し、算尽くれば則ち死す。また三台北斗の神君有り。人の頭上に在りて、人の罪悪を録し、その紀算を奪う。また三尸(さんし)の神有り。人の身中に在りて、庚申の日到る毎に、輙(すなわ)ち上りて天曹(てんそう)に詣(いた)り、人の罪過を言う。月晦(げつかい)の日には竃の神もまた然(しか)す。
 凡(およ)そ人過(あやまち)あらば、大なれば則ち紀を奪い、小なれば則ち算を奪う。その過に大小数百事あり。長生を求めんと欲する者は、まず須(すべか)らくこれを避くべし。是(ぜ)なる道は則ち進み、非なる道は則ち退く。邪径を覆(ふ)まず、暗室を欺かず。徳を積み、功(こう)を累(かさ)ね、心を物に慈しみ、忠孝友悌、己を正しくして、人を化す。孤(こ)を矜(あわれ)み、寡(か)を恤(めぐ)み、老(おい)を敬い、幼(よう)を懐(な)ずけ、昆虫草木もなお傷(やぶ)る可からず。宜しく人の凶を憫れみ、人の善を楽しみ、人の急を済(すく)い、人の危きを救うべし。
 人の得(う)るを見ては己の得るが如くし、人の失えるを見ては己の失えるが如くす。人の短を彰(あらわ)さず、己の長を炫(かがや)かさず。悪を遏(とど)め、善を揚(あ)げ、多きを推(お)し、少なきを取る。辱めを受けて怨まず、寵(ちょう)を受けては驚くが如くす。恩を施して報を求めず、人に与えて追悔せず。いわゆる善人は、人皆これを敬い、天道これを佑(たす)け、福禄これに随い、衆邪これに遠ざかり、神霊これを衛(まも)りて作(な)す所必ず成る。神仙も冀(こいねが)う可し。天仙を求めんと欲する者は、当(まさ)に一千三百の善を立つ可し。地仙を求めんと欲する者は、当に三百の善を立つ可し。
 苟(いやし)くも或いは義に非ずしてしかも動き、理に背いてしかも行い、悪を以て能と為し、忍んで残害を作し、陰(ひそか)に良善を賊(そこな)い、暗に君親を侮り、その先生に慢(おご)り、その事(つか)うる所に叛(そむ)き、諸々の無識を誑(たぶら)かし、諸々の同学を謗(そし)り、虚誣詐偽(きょぶさぎ)し、宗親(そうしん)を攻め訐(あば)き、剛強にして仁ならず、狠戻(ろうれい)にして自ら用い、是非当たらず、向背(こうはい)宜しきに乖(そむ)き、下(しも)を虐げて功を取り、上(かみ)に諂(へつら)いて旨(むね)を希(ねが)い、恩を受けて感ぜず、怨みを念(おも)いて休(や)まず、天民を軽蔑し、国政を擾乱(じょうらん)し、賞を非義に及ぼし、刑を辜(つみ)なきに及ぼし、人を殺して財を取り、人を傾けて位を取り、降れるものを誅し、服せるものを戮(ころ)し、正しきを眨(おと)し、賢を排し、孤(こ)を凌(しの)ぎ、寡(か)に逼(せま)り、法を棄てゝ賂(まいな)いを受け、直きを以て曲がれりと為し、曲がれるを以て直しと為し、軽きを入れて重しと為し、殺すを見ては怒りを加え、過を知りて改めず、善を知りて為さず、自らの罪を他(ひと)に引き、方術を壅塞(ようそく)し、聖賢(せいけん)を訕謗(せんぼう)し、道徳を侵凌(しんりょう)し、飛ぶを射、走るを逐(お)い、蟄(かく)れたるを発(あば)き、棲(やご)れるを驚かし、穴を填(うず)め、巣を覆(くつがえ)し、胎(はらめる)を傷つけ、卵を破り、人の失あらんことを願い、人の成功を毀(そ)り、人を危くして自ら安んじ、人を減じて自ら益し、悪(あしき)を以て好(よ)きに易(か)え、私(わたくし)を以て公を廃し、人の能を窃(ぬす)み、人の善を蔽(おお)い、人の醜きを形(あら)わし、人の私を訐(あば)き、人の貨財を耗(へら)し、人の骨肉を離し人の愛する所を侵し、人の非を為すを助け、志(こころざし)を逞しくして威(いきおい)を作(な)し、人を辱しめて勝たんことを求め、人の苗稼(びょうか)を敗(やぶ)り、人の婚姻を破り、苟(かりそめ)に富みてしかも驕り、苟に免れて耻(は)ずること無く、恩を認め、過を推し、禍(わざわい)を嫁(か)し、悪を売り虚(むな)しき誉(ほまれ)を買い、険しき心を貯(たくわ)え、人の長ずる所を挫(くじ)き、己の短なる所を護(まも)り、威(い)に乗じて迫り脅(おびや)かし、暴(ぼう)を縦(ほしいまま)にして殺傷し、故なくして剪裁(せんさい)し、礼に非ずして烹宰(ほうさい)し、五穀を散らし棄て、衆生を労擾(ろうじょう)し、人の家を破りてその財宝を取り、水を決(き)り火を放ちて以て民居を害し、規模を紊乱(ぶんらん)して以て人の功(こう)を敗(やぶ)り、人の器物を損じて以て人の用を窮せしめ、他(ひと)の栄貴を見ては他の流貶(りゅうへん)せられんことを願い、他の富有を見ては他の破散せんことを願い、他の色の美なるを見ては心を起こしてこれを私(わたくし)せんとし、他の貨財を負いては他の身の死せんことを願い、干求(もと)めて遂げざれば便(すなわ)ち呪いと恨みを生じ、他の便りを失うを見ては便ち他の過(あやまち)を説(よろこ)び、他の体相の不具なるを見てはこれを笑い、他の才能の称す可きを見てはこれを抑へ、蠱(まじもの)を埋(うず)めて人を厭(まじな)い、薬を用いて樹を殺し、師伝を恚怒(いか)り、父兄に抵触し、強(し)いて取り強いて求め、好みて侵(おか)し、好みて奪い、虜(と)り掠(かす)めて富を致し、巧みに詐(いつわ)りて遷(うつ)らんことを求め、賞罰を平かにせず、逸楽(いつらく)すること節に過ぎ、その下(しも)を苛虐(しいた)げ、他を恐嚇(きょうかく)し、天を怨み人を尤(とが)め、風を呵(しか)り雨を罵(ののし)り、闘合(とうごう)争訟(そうしょう)し、妄(みだ)りに朋党(ほうとう)を遂(お)い、妻妾(さいしょう)の語(ことば)を用いて父母の訓(おしえ)に違(たが)い、新しきを得ては故(ふる)きを忘れ、口には是として心には非とし、財を貪(むさぼ)り冒(おか)してその上(かみ)を欺(あざむ)き罔(し)い、悪語を造作して平らかなる人を讒毀(ざんき)し、人を毀(そし)りて直(ちょく)と称し、神を罵りて正(せい)と称し、順なるを棄てゝ逆に效(なら)い、親しきに背きて疎きに向かい、天地を指差して鄙(いや)しき懐(こころ)を証(あか)し、神明を引きてしかも猥事(わいじ)を鑑(かんが)み、施し与えて後悔し、仮借(かしゃく)して還(かえ)さず、分外(ぶんがい)に営み求め、力の上に施設し、淫欲度に過ぎ、心は毒にして貌(かたち)は慈(じ)に、穢れたる食を人に餧(あた)え、左(よこしま)の道もて衆を惑わし、尺(ながさ)を短くし、度(ものさし)を狭(せば)め、秤(はかり)を軽くし、升(ます)を小さくし、偽りを以て真(まこと)に雑(まじ)えて姦利(かんり)を採取し、良きを圧(おと)して賤しと為し、愚人を謾驀(まんばく)し、貪婪(どんらん)にして厭(あ)くこと無く、呪詛(じゅそ)して直(ちょく)を求め、酒を嗜(たしな)みて悖乱(はいらん)し、骨肉忿(いか)り争い、男は忠良ならず、女は柔順ならず、その室に和せず、その夫を敬わず、毎(つね)に矜(おご)り誇るを好み、常に妬(ねた)み忌むことを行い、妻子に行無く、舅姑(きゅうこ)に礼を失し、先霊(せんれい)を軽慢し、上命(じょうめい)に違逆(いぎゃく)し、無益を作為し、外心(がいしん)を懐挟(かいきょう)し、自ら呪い、他を呪い、偏りて憎み、偏りて愛し、井(いど)を越え、竃(かまど)を越え、食を跳(とびこ)え、人を跳(とびこ)え、子を損じ胎(はらめる)を堕(おと)し、行いに隠僻(いんぺき)多く、晦臘(かいろう)に歌舞(かぶ)し、朔旦(さくたん)に号怒(ごうど)し、北に対(むか)いて涕唾(ていだ)しまた溺(いばり)し、竃に対いて吟咏(ぎんえい)しまた哭(こく)し、また竃の火を以て香を焼き、穢れたる柴(たきぎ)にて食を作り、夜起きて裸(はだ)を露(あらわ)し、八節に刑を行い、流星に唾(つばき)し、虹霓(にじ)を指差し、輙(すなわ)ち三光を指し、久しく日月を視(み)、春月(しゅんげつ)に燎(や)きて猟(かり)し、北に対にて悪罵(あくば)し、故無くして亀を殺し蛇を打つ。
 かくの如き等(たぐい)の罪をば、司命はその軽重に随いて、その紀算を奪う。算尽くれば則ち死す。死して余責(よせき)あらば、乃(すなわ)ち殃(わざわい)子孫に及ぶ。またこれ横(よこしま)に人の財を取る者は、乃(すなわ)ちその妻子家口(かこう)を計りて以てこれに当て、漸(ようや)く死喪(しそう)に至らしむ。もし死喪せざれば則ち水火、盗賊、器物の遺忘(いぼう)、疾病、口舌(くぜつ)の諸事ありて、以て妄(みだ)りにこれを取るの直(あたい)に当(あ)つ。また柱(まげ)て人を殺す者はこれ刀兵(とうへい)を易(か)えて相殺さしむ。非義の財を取る者は、譬(たと)えば漏脯(ろうほ)に飢えを救い、鴆酒(ちんしゅ)に渇(かつ)を止むるが如し。暫くは飽(あ)かざるに非ざるも、死もまたこれに及ぶ。それ心に善を起こさば、善、未だ為さずと雖(いえど)も、しかも吉神已(すで)にこれに随う。或いは心に悪を起こさば、悪、未だ為さずと雖も、しかも凶神已(すで)にこれに随う。それ嘗て悪事を行うことあるも、後自ら改め悔い、諸悪を作(な)すこと無く、衆善を奉行(ぶぎょう)せば久々(きゅうきゅう)にして必ず吉慶を獲(え)ん。いわゆる禍(わざわい)を転じて福と為すなり。故に吉人は善を語り、善を視(み)、善を行う。一日に三善あらば、三年にして天必ず之に福を降さん。凶人は悪を語り、悪を視、悪を行う。一日に三悪あらば、三年にして天必ず之に禍を降さん。なんぞ勉めてこれを行わざらんや。」

(「司過の神」或いは「司命」とは司命神のことで、「人の算を奪う」の「算」とは寿徳及び福徳のこと、「三台北斗の神君」とは伊邪那岐大神のこと、「三尸の神」とは三尸九蟲のこと、また「月晦の日には竃の神もまた然す」というのは重秘の幽政が漏れ伝わったもので、日本で古来より竈神を斎(いつ)き祀って来たのも大いに意義のあることです。 #0019【悪念妄想の正体(1)】>> #0063【幸福な人生をおくるために】>> #0263【『幽界物語』の研究(33) -寿命について-】>> #0326【『異境備忘録』の研究(11) -「運命」の正体-】>> )
 
 
 
清風道人
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#00169 2012.5.5
神仙の存在について(7) -神仙得道の法-
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( #0168【神仙の存在につ
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#0082 2011.1.30
須佐之男命の罪の解除
「ここに八百万神共に議(はか)りて、速須佐之男命に千位(ちくら)の置戸(おきど)を負はせ、また髭(ひげ)を切り、手足の爪をも抜かしめて、神(かむ)やらひやらひき。」『古事記』

「すなはち天児屋命(あめのこやねのみこと)に、その解除(はらえ)の太諄辞(ふとのりとごと)を掌(し)らしめて宣(の)らしむ。」『日本書紀』

 「千位(ちくら)の置戸
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#0063 2010.10.31
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#0019 2010.3.7
悪念妄想の正体(1)
 さらにわたしたち人間には、七魄に属する三尸(さんし)と呼ばれる霊物と、その三尸に属する九蟲(きゅうちゅう)と呼ばれる霊物がそなわっていることも明らかにしたいと思います。 #0015【人間の本性は善か悪か?(1)】>> #0016【人間の本性は善か悪か?(2)】>> #0017【心の中の葛藤とは?】>>

 三尸
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#0017 2010.2.27
心の中の葛藤とは?
 道教は中国古学ともいえるもので、『雲笈七籖(うんきゅうしちせん)』や『抱朴子(ほうぼくし)』などの道書類には、この魂魄についても「三魂七魄」という説があり、よくその説明がなされています。 #0015【人間の本性は善か悪か?(1)】>> #0016【人間の本性は善か悪か?(2)】>>

 まず三魂とは、その名を「爽霊(そうれい
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#0016 2010.2.22
人間の本性は善か悪か?(2)
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#0015 2010.2.17
人間の本性は善か悪か?(1)
 人間の本性が善であるか悪であるかについては、主に儒教などで語られてきましたが、日本古学では次のように説かれています。

 実は人間の霊魂の活用には、魂(こん)と魄(はく)の二種類の区別があります。魂魄(こんぱく)というのは漢字の音読みですが、これをやまとことばでは、魂を「みたま」あるいは「をだましひ」、魄を「みかげ」あるいは「めだましひ」と
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#0009 2010.1.14
生命が宿る瞬間
 人間という存在が、有形に属する土・金・水の質をそなえた肉体に、無形に属する風と火の性をもった霊魂が宿ったものであることを述べてきましたが、具体的にはわたしたち人間はどのようにして生まれるのでしょうか。 #0002【森羅万象を説く「五元」の説】>> #0003【「たましひ」の響き】>>

 日本古学によると、人間は妊娠
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