昔は甚(いた)く秘したる書も事も、今は世に顕(あら)われたるが多く、知り難かりし神世の道の隅々も、いや次々に明らかになり、外国々の事物どもも、年を追ひて世に知らるる事と成りぬるを思ふに、これは皆神の御心にて、彼(か)の境の事までも聞き知らるべき、いわゆる機運の巡り来つるにや。(平田篤胤大人)

戻る